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AMA 450SX
450SX ムスキャンがスタートトゥフィニッシュ!
今シーズンは250SXにおけるイースト&ウエストの混走レースが、最終戦ラスベガスに加えてインディアナポリスでも行われることになった。東西混走形式はヒューストン、ダラス、セントルイスなどで'96年まで実施されていたので、厳密に言えば今回の変更は新しい試みではなくて22年ぶりの復活である。
250SXに参戦しているチームは、例えばウエストに2台、イーストに2台という布陣だったとすると、東西混走レースが行われる大会には4台を擁することになる。インディアナポリスのパドックは、今年一番の賑わいになるはずだったが、降雪と氷点下の気温に見舞われたためパドックが閉鎖され、チームはルーカスオイル・スタジアムの地下に陣取ることになった。
インディアナポリスのレイアウトは、名物だったショートスタートが廃止され、長いストレートを採用したものになった。当初のコースマップでは、緩い1コーナーとヘアピンを組み合わせたドッグレッグ型になっていたが、不評だったためシンプルな180度ターンに変更された。長いストレートに合わせると、自ずとフィールドの長辺をフル活用してボウルターンで結んだデザインになるので、前戦のセントルイスに似たハイスピードコースになった。
土質はソフトで掘れやすいため、ギャップやワダチの攻略が鍵となる。しかもタイムアタック時のベストラップが43秒台という、今シーズン最短のコース設定となったので、周回数が増えることは必至。特にレース終盤では、荒れた路面が勝敗の行方を左右しそうなコンディションだった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、1コーナーでマルチクラッシュが発生。この中にはポイントリーダーのジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)を始め、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、ブレイク・バゲット(KTM)、タイラー・バウワーズ(カワサキ)らが含まれていた。
ホールショットを取ったのは、マービン・ムスキャン(KTM)。その後にイーライ・トマック(カワサキ)、ディーン・ウィルソン(ハスクバーナ)、ジャスティン・ブレイトン(ホンダ)が続いた。トップグループは次第に1~2位、3~5位という2組に分かれ、各々の中で競り合いが展開された。
トップ争いは中盤まで1秒強の差で推移してきたが、13周目にトマックが転倒で脱落し、ムスキャンの独走態勢が固まった。終盤はブロック・ティックル(KTM)が、2位まで追い上げてきたが転倒。これで2位ウィルソン、3位ブレイトンが確定し、ムスキャンが開幕戦以来の2勝目をゲットした。
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AMA 450SXResult
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 20:55.776 | |
2 | 15 | D・ウィルソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +29.439 | |
3 | 10 | J・ブレイトン | Smartop Motoconcepts | Honda | +31.403 | |
4 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +35.809 | |
5 | 20 | B・ティックル | Red Bull KTM | KTM | +38.134 | |
6 | 27 | M・スチュワート | Autotrader JGR Yoshimura | Suzuki | +45.746 |
AMA 450SXPoint
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | 265 | |
2 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 230 | |
3 | 10 | J・ブレイトン | Smartop Motoconcepts | Honda | 210 | |
4 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 194 | |
5 | 4 | B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | 194 | |
6 | 34 | W・パイク | Autotrader JGR Yoshimura | Suzuki | 172 |
※AMAスーパークロス第12戦/450SX第12戦/250SXイースト第6戦/250SXウエスト第7戦