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450SX
450SX ムスキャンが今季4勝目! アンダーソンはトラブルで17位
ソルトレイクシティで行われるスーパークロスは、シリーズの中で最も予測しにくいラウンドの一つとして認められている。ライスエクルズ・スタジアムが、海抜4,631フィート(1,412メートル)という高地にあること。そして1~3月を避けて開催する4月に不順な天候が巡ってくること。このネガティブな要素がもたらすのは、マシンセッティングの難しさとコースコンディションの悪化だ。
過去には雪が降りしきる中でのレースもあったが、今年は快晴に恵まれ気温は30度を超えた。これもソルトレイクシティならではの異常気象として、語り草となるだろう。しかも今年はフォックスボロのようなデイレースなので、気圧の低さに加えて暑さがライダーを苦しめることになった。
ライスエクルズ・スタジアムはアメリカンフットボール専用の競技場なので、コースは比較的狭い長方形のフィールドに造成される。今回はスタートから1コーナーまでが短辺にレイアウトされていたので、タイムアタックや予選ヒートの順位が重要だった。高温と直射日光にさされた路面は、概ねドライコンディション。ベースは硬めだったが表面には削れた土や混入していた砂利が浮き、乾ききったセクションでは砂埃が巻き上げられていた。
午前中から行われたタイムドプラクティスでは、イーライ・トマック(カワサキ)が46秒618で450SXのトップ。47秒台が連なる2位以下に大きく差を付けた。250SXではアダム・シアンサルーロ(カワサキ)が48秒358を記録し、接戦の中でポールポジションを獲得した。
450SXのメインレース(20分+1周)では、ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)が、スタート直後の1コーナーで転倒するアクシデントが発生した。今大会で4位以上に入ればタイトルが確定する状況だったが、アンダーソンはこの転倒で前輪のスポークを破損し、ピットインを強いられることになった。
レース序盤はブレイク・バゲット(KTM)、マービン・ムスキャン(KTM)、クリスチャン・クレイグ(ホンダ)、ジャスティン・バーシア(ヤマハ)が上位を占めた。4周目からはムスキャンがリーダーとなり、バゲットを徐々に引き離した。レース後半になると、スタート10位だったトマックが追い付き、クレイグを抜いてトップスリーに加わる。転倒で1度後退したトマックだったが、終盤にバゲットまで攻略、2位でフィニッシュした。
ムスキャンが優勝、アンダーソンが17位となったことで、両者の差は34点から14点へと急接近した。首位アンダーソンは依然として優勢だが、最終戦の舞台ラスベガスは波乱が起きやすいところなので、楽観できない状況ではある。
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450SXResult
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 21:24.568 | |
2 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +06.067 | |
3 | 4 | B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +10.970 | |
4 | 32 | C・クレイグ | Team Honda HRC | Honda | +16.898 | |
5 | 51 | J・バーシア | Monster Energy Yamaha | Yamaha | +21.098 | |
6 | 10 | J・ブレイトン | Smartop Motoconcepts | Honda | +25.464 |
450SXPoint
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | 338 | |
2 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 324 | |
3 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 292 | |
4 | 10 | J・ブレイトン | Smartop Motoconcepts | Honda | 264 | |
5 | 4 | B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | 264 | |
6 | 34 | W・パイク | Autotrader JGR Yoshimura | Suzuki | 235 |