250SX

250SX ダバロスが3年ぶりの勝利をゲット!

250SXイーストランキング首位、公式予選で3位につけていたオースティン・フォークナー(カワサキ)が、アタック中に重ねた転倒でヒザを負傷したため、ヒートレースへの出走を見合わせた。ポイントリーダーのDNSという事態に、250SXの上位ランカーたちは色めき立った。
250SXのメインレース(15分+1周)では、ホールショットのジャスティン・クーパー(ヤマハ)とセクストンの間で、激しい先陣争いが繰り広げられた。オープニングラップ半ばでセクストンが前に出ると、すかさずクーバ-が逆襲。コーナーで絡んだ両者が転倒し、クーパーは8位、セクストンは16位で復帰した。
ツートップのクラッシュでトップに立ったのは、マーティン・ダバロス(カワサキ)。後続のミッチェル・フォーク(KTM)、ブランドン・ハートランフト(ヤマハ)、カイル・ピータース(スズキ)を引き離し、早々とセーフティリードを築いた。ダバロスの独走が固まる一方で、セクストンの猛追撃が観衆の視線を集める。5周目に5位まで挽回した後、セクストンは中盤にフォーク、ハートランフト、ピータースを立て続けに攻略。しかしトップ争いまでは届かず、ダバロスに続く2位でチェッカーを受けた。
ダバロスは2016年フォックスボロ以来、3年ぶりとなる優勝を手中に収めた。セクストンが勝てば同点で首位に並ぶところだったが、フォークナーは辛うじてポイントリーダーの座を維持。2位セクストン(3点差)、3位クーパー(7点差)を含め、タイトル争いは三つ巴の様相を呈している。


250SXResult

 順位 ライダー チーム マシン タイム
1 73 M・ダバロス Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 16:18.566 Dunlop ユーザー
2 23 C・セクストン Geico Honda Honda +03.508 Dunlop ユーザー
3 32 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +08.575 Dunlop ユーザー
4 55 K・ピータース JGRMX Yoshimura Suzuki +13.091 Dunlop ユーザー
5 45 B・ハートランフト Cycle Trader Rock River Yamaha +18.721 Dunlop ユーザー
6 66 M・オールデンバーグ Monster Energy Yamalube Star Yamaha +25.305 Dunlop ユーザー

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450SX

450SX トマックが今季3勝目を挙げランクアップ!

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スーパークロスが初めて訪れた、ミュージックシティの異名を取るナッシュビル。45年を超える歴史が当地を素通りしてきたのは、かつてシリーズが4大プロモーターによって分割されていた頃、アメリカ南東部を地盤とする主催者の勢力が弱かったからだと言われている。テネシー州では、AMAナショナル(マディクリーク)、アマチュア全米選手権ロレッタリン(ハリケーンミルズ)などが開催されているが、スーパークロスの聖地となるためには象徴的なスタジアムが乏しかったことも確かだ。
ナッシュビルにニッサン・スタジアムがオープンしたのは1999年。NFLのヒューストン・オイラーズの移転先として計画され、現在はテネシー・タイタンズの本拠地となっている。スーパークロス会場は今大会を含めて、デンバー、イーストラザフォード、ラスベガスまで屋根のないスタジアムが続くので、天候がタイトルの行方を左右することになるかもしれない。
今回のコースレイアウトは、フットボール用スタジアムに作られる典型として、比較的タイトな長方形のフロアを最大限に活用したものになっていた。スタートから1コーナーまでの長いストレートを除き、平坦な部分が皆無と言えるほど障害物が詰め込まれている。土質はハードパックだが概して崩れにくいため、フープスなどが難所として警戒されるポイントになった。セクションによっては、表面が削れたパウダーやマーブルや、露出した小石が浮いているところもあった。
公式練習におけるタイムアタックでは、ケン・ロクスン(ホンダ)が48秒376で450SXのトップ。250SXではチェイス・セクストン(ホンダ)の48秒836が最速だった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、クーパー・ウェブ(KTM)がホールショットを取り、マービン・ムスキャン(KTM)、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)、ディーン・ウィルソン(ハスクバーナ)、ブレイク・バゲット(KTM)が続いた。2周目にムスキャンが転倒。3周目にはウェブ、サバッチー、ロクスンがトップ3に入れ替わった。三つ巴のバトルにスイッチが入った矢先、サバッチーの転倒がロクスンを巻き込み両者ダウン。サバッチーはリタイア、ロクスンは21位でコースに戻った。
やがてウェブ、ウィルソン、バゲットと入れ替わったトップグループに、スタート11位から這い上がってきたイーライ・トマック(カワサキ)が迫り、7周目からパッシングを敢行。9周目にはウェブを捉えてトップに躍り出た。レース後半はトマックが独走し、2位となったバゲットに11秒差をつけてフィニッシュ。今季4勝目を挙げたトマックが、ムスキャンと同点のランキング2位に浮上している。ウェブのポイントリードは21点となった。


450SXResult

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 21:40.537 Dunlop ユーザー
2 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +11.644 Dunlop ユーザー
3 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +13.808 Dunlop ユーザー
4 15 D・ウィルソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +18.940 Dunlop ユーザー
5 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +23.804 Dunlop ユーザー
6 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +25.031 Dunlop ユーザー