250SX

250SX フェランディスが逆転ウエストチャンプ! イーストはセクストンが戴冠!

 250SXクラスでは、東西混走のショーダウンに両地区のタイトル争いがかかっていた。イーストはポイントリーダーのチェイス・セクストン(ホンダ)、ランキング2位のジャスティン・クーパー(ヤマハ)が9点差。ウエストでは首位アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、2位ディラン・フェランディス(ヤマハ)が8点差。どちらのマージンも決定的なようでいて、楽観できない状況だった。特に東西混走となるメインレースでは、他の地区のトップライダーが絡んでくるため、通常よりも競争率の高いバトルになることは必至だった。
250SXのメインレース(15分+1周)では、RJ・ハンプシャー(ホンダ)がホールショットを取ったが、2コーナー先でフェランディスがトップに躍り出た。左右に切り返す1~2コーナーにおいて、結果を優先するライン取りが功を奏した形だ。ハンプシャーの後には、キャメロン・マカドゥー(ホンダ)、セクストン、シアンサルーロと役者が揃ったが、クーパーは1周目13位と出遅れた。
トップのフェランディスは、2位に上がったマカドゥーを突き放し、3~4秒のセーフティリードを蓄えた。一方シアンサルーロは3位まで浮上し、フェランディスに勝たれてもチャンピオンになれるポジションを確保。しかしあろうことか、終盤に差しかかった11周目、シアンサルーロが転倒。ピットインによるタイムロスもあって、シアンサルーロは周遅れとなってしまう。
レースは今季3勝目を挙げたフェランディスに続き、ハンプシャー、マカドゥー、セクストンの順でフィニッシュ。この結果、フェランディスが逆転でウエストタイトルを獲得。イーストではセクストンがチャンピオンに輝いた。


250SXResult

 順位 選手名 チーム マシン タイム
1位 34 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha 16:29.459 Dunlop ユーザー
2位 31 R・ハンプシャー Geico Honda Honda +01.805 Dunlop ユーザー
3位 44 C・マカドゥー Geico Honda Honda +02.858 Dunlop ユーザー
4位 23 C・セクストン Geico Honda Honda +03.365 Dunlop ユーザー
5位 26 A・マーティン JGRMX Yoshimura Suzuki +04.625 Dunlop ユーザー
6位 39 C・ニコルス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +05.871 Dunlop ユーザー

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450SX

450SX ウェブが初のチャンピオンシップを獲得! ダンロップ10連覇達成!

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  スーパークロスシリーズのフィナーレとして、独特のフォーマットが適用されているラスベガス。450SXは開幕から17レース目となる最終戦だが、250SXクラスではアトランタ以来、今季2度目の東西混走レース、イーストウエスト・ショーダウンが行われる。今年は昨年同様、全クラス(450SX/250SXイースト/250SXウエスト)のタイトル決定が最終戦まで持ち越されたこともあり、フィナーレの名に相応しい盛り上がりを見せた。
サムボイド・スタジアムはシリーズの中で最もフィールド面積が小さい会場なので、スタンドの外側に「モンスターアレー」と呼ばれるフラットトラックを設けてコース長を補っている。以前はこのモンスターアレーにスターティングゲートが設置されることもあったが、近年はインフィールドに戻され、ゲートから1コーナーまでの長さも100メートル近く確保されるようになった。
今年のコースレイアウトは非常に密度が濃く、スタート以外にはほとんど平らな部分がないほどだった。立体交差に続くフープスの折り返し、フィニッシュ手前のサンドセクションなど難所が多かった。路面はハードパックで有名だが、近年は粘土にサンドを混ぜるなどして土質改善が行われてきた。日中は直射日光と強風で路面の硬化が進むものだが、今年は風が弱めだったことで救われたかもしれない。そのため撒水でウェットになった部分が少し残り、ワダチができる箇所もあった。
タイムアタックでポールポジションを獲得したのは、450SX=イーライ・トマック(カワサキ)58秒242。250SXの計時セッションは地区別に行われ、イースト=ミッチェル・オールデンバーグ(ヤマハ)59秒150、ウエスト=アダム・シアンサルーロ(カワサキ)59秒589、という結果になった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、トマックがホールショットをゲット。その後にマービン・ムスキャン(KTM)、クーパー・ウェブ(KTM)、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)が続いた。徐々にトップスリーの間隔が開くと、各々が単独走行というフォーメーションが定まる。セカンドグループからはケン・ロクスン(ホンダ)が抜け出し、中盤以降ウェブの背後に迫ったが、ポジションが入れ替わることはなかった。
こうして12秒強差の独走を見せたトマックが、スタートトゥフィニッシュで今季6勝目を挙げ、ムスキャン、ウェブの順でゴール。この結果、ウェブが自身初の450SXタイトルを獲得した。ダンロップにとっては、10連覇となる節目のチャンピオンシップだった。


450SXResult

順位 選手名 チーム マシン タイム
1位 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 21:51.788 Dunlop ユーザー
2位 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +12.061 Dunlop ユーザー
3位 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +17.466 Dunlop ユーザー
4位 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +18.216 Dunlop ユーザー
5位 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +29.872 Dunlop ユーザー
6位 14 C・シーリー Team Honda HRC Honda +42.680 Dunlop ユーザー