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450SX
450SX ウェブが今シーズン3勝目! ポイントリーダーはロクスンに入れ替わる!
前週からアメリカの五大湖地方が寒波に襲われているが、ミネアポリスも例外ではなかった。屋外では水分が瞬時に凍るほどだった寒さは少しは和らいだが、それでも主催者やエントラントの会話には「サブゼロ」や「ビローゼロ」というフレーズが頻繁に出てくる。これは華氏0度(摂氏マイナス17.8度)以下という意味である。USバンク・スタジアムは固定式採光ルーフを備えた競技場だが、屋外のパドックは積雪と凍結で使い物にならず、ほとんどのチームが屋内に移動し、観客席下の通路に陣取った。
ミネソタ・バイキングスの本拠地、あるいはX GAMESの開催地としても有名なUSバンク・スタジアムだが、スーパークロスが行われるのは今年で3度目。寒冷地における常として、コース作りは凍った土をバーナーで炙ることから始まる。完成する頃にはウェットで軟らかい土になるが、その度合は一様ではなくセクションによって異なる。プラクティスが始まるとすぐにワダチが掘れて、小石が露出する箇所も多々あった。館内は暖房されていたが、走行前にタイヤウォーマーを使用するチームもあった。
前戦サンディエゴまでで250SXウエストは中断し、今回がイースト開幕戦となる。450SXのエントラントに変化はないが、250SXではウエストからイーストに入れ替わる。昨年のミネアポリスでは、3レースの総合結果で競われる「トリプルクラウン」方式が実施されたが、今年は通常のフォーマットで行われた。19時からのナイトレースに進む40台を決めるタイムドプラクティスでは、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)46秒767=450SX、オースティン・フォークナー(カワサキ)46秒641=250SXが、各々リーダーボードのトップに表示された。
450SXのメインレース(20分+1周)では、サバッチーがホールショットのクーパー・ウェブ(KTM)をかわし、オープニングラップからリーダーとなった。3位以下にはケン・ロクスン(ホンダ)、ブレイク・バゲット(KTM)、ジャスティン・ブレイトン(ホンダ)。トップ数台によるテールトゥノーズ状態が延々と続く。
レースが後半に差しかかった15周目、サバッチーのミスを突いてウェブがトップに躍り出る。その後はリズムを崩したサバッチーが、後続にフタをする形になったが、21周目にはロクスンとバゲットがサバッチーを攻略。その直後にバゲットが転倒リタイアとなり、3位にはスタート8位から挽回した、マービン・ムスキャン(KTM)が浮上。残る周回をセーフティリードで逃げ切ったウェブが、今シーズン3勝目を挙げた。
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450SXResult
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
1 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | 21:04.563 | |
2 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +03.190 | |
3 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +10.695 | |
4 | 17 J・サバッチー | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +15.423 | |
5 | 10 J・ブレイトン | Smartop Motoconcepts | Honda | +18.325 | |
6 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +21.942 |