250SX

ウエスト首位シアンサルーロがショーダウンを制す!

シリーズのハーフウェイポイントという位置付けもあって、今回は東西混走のショーダウンが実施されるスペシャルイベントとなった。イースト首位のオースティン・フォークナー(カワサキ)、ウエスト首位のアダム・シアンサルーロ(カワサキ)は、各々レッドナンバーを付けて出走。チームメイト同士の対決が注目された。
250SXのメインレース(15分+1周)では、フォークナーがホールショットを奪い、シアンサルーロが続いた。オープニングラップ中にチェイス・セクストン(ホンダ)が2位に浮上。予選から好調だったフェランディスは4位、クーパーは6位につける。序盤はトップ3のペースが凄まじく、フェランディスは一時3秒以上の後れを取った。
8周目にシアンサルーロがセクストンをかわすと、東西ポイントリーダーによる頂上決戦が実現。トップのフォークナーとは2秒ほどの間隔があったが、シアンサルーロの追撃スピードが上回り、バトルはテールトゥノーズ状態に発展した。12周目にはシアンサルーロがフォークナー攻略に成功。13周目にはフェランディスもフォークナーをかわして2位に躍進した。
終盤になるとライダーの間隔が徐々に広がり、トップは単独走行になった。シアンサルーロはフェランディスに5秒弱の差をつけてフィニッシュ。3位フォークナー、4位セクストン、5位クーパーの順でチェッカーを受けた。ポイントリーダーはどちらも安泰で、フォークナーはイースト、シアンサルーロはウエストのタイトル争いで優位に立っている。


250SXResult

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 92 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 16:22.692 Dunlop ユーザー
2 34 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +04.821 Dunlop ユーザー
3 24 A・フォークナー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +11.301 Dunlop ユーザー
4 23 C・セクストン Geico Honda Honda +14.015 Dunlop ユーザー
5 32 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +16.444 Dunlop ユーザー
6 12 S・マケラス Troy Lee Designs Red Bull KTM +18.341 Dunlop ユーザー

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450SX

ウェブが5勝目を挙げ首位固め!

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古くから交通の要所として栄えてきたアトランタは、スーパークロスシリーズの中でも重要なラウンドだった。ライダーたちがここで進路を南に切り替えると、ゲーターバック・ナショナル(現在はサクラメントが開幕戦)とデイトナ・スーパークロスが待ち受けていたからだ。現在のアトランタ戦は、昨年スーパークロスを初めてホストしたメルセデスベンツ・スタジアムが舞台。カメラの絞りのように開閉する屋根を持つ、最新鋭の多目的競技場だ。
アトランタと言えば誰もが真っ先に指摘するのが、ジョージア名物「レッドクレイ」と呼ばれる赤土。屋内に搬入される前に水分を含んでいることが多く、食い付きの良さと裏腹の荒れやすさによって、ワダチが櫛のように掘れる魔性の土だ。今回はその難しさに加えて、オールドスクールアイテムとして設置された立体交差の手前に、かつてない深さのディープサンドセクションが用意された。
昨年は250SXイースト・ウエスト・ショーダウンが、インディアナポリスでも行われ、最終戦以外での東西混走レースが22年ぶりに復活した。今年のカレンダーでは、アトランタがこれに該当する。フォーマットは東西に分かれており、イースト予選/ウエスト予選(各タイム1~20位)、イーストヒート/ウエストヒート(各1~9位)、混走ラストチャンス(1~4位)、そして最後に混走決勝という順で進行する。
タイムクォリファイでポールポジションを得たのは、250SXイースト=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)47秒978、250SXウエスト=ディラン・フェランディス(ヤマハ)47秒963、450SX=イーライ・トマック(カワサキ)47秒915。まれに見る接戦のタイムアタックだった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、クーパー・ウェブ(KTM)がホールショットを取った。オープニングの先陣争いが落ち着くと、2位以下のオーダーはマービン・ムスキャン(KTM)、ブレイク・バゲット(KTM)、アーロン・プレシンガー(ヤマハ)、ケン・ロクスン(ホンダ)となった。
ウェブを先頭とするトップグループは、各々1秒前後の僅差で攻防を繰り広げた。明暗を分けたのは、難所と見なされていたサンドセクション。中盤14周目にはムスキャンがバゲットの先行を許し、17周目にはプレシンガーも深い砂地で転倒。ここでロクスンに4位の座を譲った。
トップ3のデッドヒートは最後まで続いたが、ウェブ、バゲット、ムスキャンの順でチェッカ-。ロクスンが大差の4位にとどまったため、ウェブのポイントリードは13点に広がった。

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450SXResult

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM 21:04.957 Dunlop ユーザー
2 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +01.167 Dunlop ユーザー
3 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +02.141 Dunlop ユーザー
4 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +18.325 Dunlop ユーザー
5 7 A・プレシンガー Monster Energy Yamaha Yamaha +20.418 Dunlop ユーザー
6 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki +23.935 Dunlop ユーザー