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450SX
450SX ウェブが今シーズン2勝目をゲット!
COVID-19パンデミックに対応した無観客レースの2戦目、ソルトレイクシティ2がナイターで開催された。ユニバーシティ・オブ・ユタ構内にある競技場、ライスエクルズ・スタジアムのフィールドには1ヶ月間、土が敷き詰められることになるが、コースレイアウトは毎戦変更される。日曜と水曜に開催するスケジュールが続くので、コース造成に費やせる時間は3日または4日しかない。
「初戦」ソルトレイクシティ1では、比較的やさしい無難なレイアウトが採用されていたが、今大会は徐々に難易度が高められている。最も顕著なのは、長いストレートエンドに右コーナーが設定されていること。スーパークロスのコースデザインとしては、極めてレアなケースである。最終戦までのレイアウトがすべて発表されたが、右に曲がる1コーナーは今回だけのフィーチャーだ。
日中開催だった前戦では炎天下における硬質路面の難しさが指摘されたが、今回は20時ヒートレース開始~23時メインレース終了というタイムスケジュールだったこともあって、路面のハードパック化はそれほどひどくはなかった。昼間から夕方にかけての撒水作業も貢献していたが、タイヤ幅のサイズアップなどトラクションのさらなる向上を追求するチームもあったようだ。
ソルトレイクシティ大会ではエントリーが各クラス40台に限定されているため、予選落ちはなくグリッド決めのクオリファイングセッション(10分×2回)となる。ベストラップタイプを記録したのは、ブレイク・バゲット(KTM)450SX=44秒770、シェイン・マケラス(ヤマハ)250SX=44秒972。
450SXのメインレース(20分+1周)では、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)がホールショットを取り、クーパー・ウェブ(KTM)、ジャスティン・バーシア(ヤマハ)、ビンス・フリージー(ホンダ)が続いた。ポイントリーダーのイーライ・トマック(カワサキ)は、出遅れてミッドパックの中。ランキング2位のケン・ロクスン(ホンダ)は、スタート最後尾から1周目8位まで挽回した。
4周目には、オズボーン、ウェブに次ぐ3位にジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)が浮上。その後方にはロクスンとトマックが控え、トップ争いに加わりそうなオーラを放っていた。果たして中盤に入ると、トマックがスパート。11周目にロクスン、13周目にはアンダーソンを抜いて3位に浮上した。後半になると、オズボーン、ウェブ、トマックが接近し三つ巴の様相を呈す一方、アンダーソン以下は完全に脱落した。
大詰めの21周目には、ウェブがオズボーンを攻略してトップに躍り出る。23周目にはトマックが2位に浮上してラストスパートをかけたが、ウェブが逃げ切り今シーズン2勝目となるチェッカーを受けた。ロクスンが5位にとどまったため、首位トマックのポイントリードは13に拡大している。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResult
順位 | 選手名 | チーム | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | 21:00.366 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +01.908 | |
3位 | 16 Z・オズボーン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +15.421 | |
4位 | 21 J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +25.043 | |
5位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +27.089 | |
6位 | 15 D・ウィルソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +28.726 |