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450SX
450SX トマックがマディレースを制す!
ソルトレイクシティ3は、折からの悪天候でマディコンディションとなった。COVID-19パンデミック対策として、1ヶ所に限定した短期集中レースが企画されたとき、当初は降雨の心配がないドームスタジアムが第一候補に挙がっていた。諸事情により開催地はソルトレイクシティのライスエクルズ・スタジアムに落ち着いたが、この競技場には屋根がないため、7戦のうちどこかでマディになることは想定内ではあった。
前日の土曜から降り出した雨に備え、コースは日曜までビニールシートで覆われていた。本来であればサイティングラップ2周、フリープラクティス8分、クオリファイング10分×2回が予定されていたが、シートをめくるタイミングを遅らせるためにタイムスケジュールが改訂され、クオリファイングセッション10分×1回のみに絞られた。13時から実施されたタイムアタックでは、マディコンディションの中、イーライ・トマック(カワサキ)450SX=57秒629、チェイス・セクストン(ホンダ)250SX=56秒016がポールポジションを得たが、多くのライダーが1分を超えるタイムだった。
15時からの予選ヒートでは日が差す時間帯があって、コースコンディションの改善が期待されたが、17時からの決勝は再び降り出した雨によってマディとなり、気温は8度まで下がった。450SXのメインレース(20分+1周)では、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)がホールショットを取ったが、2周目からはクーパー・ウェブ(KTM)とトマックに先行される。3位に下がったオズボーンの後には、ケン・ロクスン(ホンダ)、ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)が控えていた。
ウェブとトマックのトップ争いが、1~2秒差のまま続いた後、9周目にトマックが前に出る。中盤になると周遅れの出現や路面状況の悪化によって、両者とも随所でミスを犯してしまう。そんな中ウェブは、一時3秒以上に広がったビハインドを切り詰め、16周目にはトマックをかわしてリーダーとなった。しかし、抜かれても食い下がるトマックが20周目に再逆転。両者は僅差のままチェッカーを受け、優勝トマック、2位ウェブというオーダーで決着した。
トマックとチャンピオンシップを争うロクスンは、ペースを上げられずに10位まで後退。実に2周遅れとなる大敗によって、ロクスンと首位トマックのポイント差は26点に広がっている。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResult
順位 | 選手名 | チーム | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 21:18.395 | |
2位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +01.281 DL | |
3位 | 21 J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +43.995 | |
4位 | 16 Z・オズボーン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | -1 lap | |
5位 | 27 M・スチュワート | Smartop Motoconcepts | Honda | +11.827 | |
6位 | 15 D・ウィルソン | ockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +34.110 |