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450SX
450SX トマックが3勝目を挙げてポイントリーダーに浮上!
キックオフ以来、主にアメリカ西部を巡ってきたAMAスーパークロスだが、今週末はフロリダ州タンパへ移動。ここからは東部各地を転戦するため、併催クラスの250SXは今大会がイースト開幕戦になり、出場ライダーが入れ替わる。会場のレイモンド・ジェイムズ・スタジアムは、NFLタンパベイ・バッカニアーズが本拠地とする、オープンエアのフットボール専用施設。ちなみに大通りを挟んだ向かいには、MLBニューヨーク・ヤンキースのキャンプ地、スタインブレナー・フィールドがある。
“This Race Saves Lives”と銘打たれた今大会は、セントジュード・チルドレンズ・リサーチ病院と提携したチャリティイベント。マシンやウエアには同病院の子供たちが描いた絵などがフィーチャーされ、サンディエゴにおけるミリタリー感謝のようなスペシャルグラフィックに満ちた大会となった。
タンパのコースレイアウトには、一昨年開催時と同じように長いサンドセクションが導入されていた。入口の右コーナーから出口の左コーナーまで、2レーンに隔てられたこの区間には、真っ白なビーチサンドが盛られていて、形が崩れやすいうねりが連なる難所となっていた。特に出口のサンドコーナーは、随時コース整備が行われるため、左右(イン/アウト)どちらが有利なのか一概に判断できない難しさを含んでいた。サンドセクション以外の土は概ねハードパックで、ワダチやギャップの発生は少なかった。
クオリファイ(10分×2回)における最速タイムは、450SX=アダム・シアンサルーロ(カワサキ)47秒704、250SX=ジェレミー・マーティン(ホンダ)48秒974。シアンサルーロは開幕から7戦連続でポールをゲットしている。
450SXのメインレース(20分+1周)は、ビンス・フリージー(ホンダ)のホールショットで始まった。すぐにリードを奪ったシアンサルーロに続き、イーライ・トマック(カワサキ)、マルコム・スチュワート(ホンダ)、クーパー・ウェブ(KTM)らが上位グループに進出する。シアンサルーロとトマックが、1~2秒間隔で快走すると、3位以下を引き離して一騎打ちとなった。
中盤9周目からトップ争いが激化し、サンドのスプリットレーンで2台の攻防が始まる。11周目にトマックがトップに躍り出ると、徐々にリードを広げた。しばらく追走を続けていたシアンサルーロは、16周目の転倒で大幅なポジションダウンを喫した。終盤はトマックが12秒以上の独走態勢を維持。ウェブ、スチュワート、その後ろにはスタート7位から追い上げてきたケン・ロクスン(ホンダ)というオーダーとなった。
18周目にはロクスンがスチュワートをかわして3位に浮上したが、前半に転倒によるタイムロスがあったため、2位ウェブまでは届かず。トマック、ウェブ、ロクスンの順でチェッカーが振られた。今シーズン3勝目を挙げたトマックは、ロクスンに替わってランキング首位に立った。
450SXResult
順位 | 選手名 | チーム | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 21:26.947 | |
2位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +07.290 | |
3位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +18.043 | |
4位 | 51 J・バーシア | Monster Energy Yamaha | Yamaha | +24.117 | |
5位 | 46 J・ヒル | Smartop Motoconcepts | Honda | +24.510 | |
6位 | 15 D・ウィルソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +26.761 |