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450SX
450SX ウェブが今季4勝目を挙げ逆転首位!
ダラス・カウボーズの本拠地、アーリントンのAT&Tスタジアムが第10~12戦の会場。今年のレースカレンダーには、COVID-19パンデミック対策として変則的なトリプルヘッダー(土/火/土)が含まれているが、ここアーリントンも例外ではない。リトラクタブルルーフを備えたAT&Tスタジアムは、屋根の開閉によって外光を採り入れたり換気が行えるメリットがあるので、コース設営時に土に含まれた水分の調整がしやすい。
かつてのダラスはコンクリートのようなハードパックが悪名高かったが、近年のアーリントンでは赤土とサンドを混ぜ合わせたミディアム路面が好感を持たれている。タイヤのグリップは概して良好だが、食い付きが良ければ自ずとワダチが増えることになり、特に加速ポイントが発生ポイントになっていた。
今大会のコースレイアウトは、長方形のフロアの短辺に配されたショートスタートをフィーチャーしたもので、ほぼ直角の1コーナーを難なくクリアするためには、クォリファイで上位に入ることが重要だった。ドラゴンズバックを含むリズムセクションは比較的平易だったが、壁状のジャンプを2個互い違いに設置したスタッガードウォールは、選択肢が広がる面白い試みだった。
公式練習におけるタイムアタックでは、、450SX=マービン・ムスキャン(KTM)44秒120、250SX=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)45秒299が最速。比較的ハイスピードな争いが予想された。
450SXのメインレース(20分+1周)では、ディーン・ウィルソン(ハスクバーナ)がホールショットを取ったが、オープニングラップの先陣争いでクーパー・ウェブ(KTM)、ディラン・フェランディス(ヤマハ)が前に出た。目まぐるしいポジションの入れ替えが行われた後、大勢が定まったのは6周目。ウェブを先頭に、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、チェイス・セクストン(ホンダ)、ウィルソンが上位集団を形成する。フェランディスは7周目の転倒でリタイアした。
ポイントリーダーのケン・ロクスン(ホンダ)は、スタート出遅れにより1周目11位。前戦デイトナの勝者イーライ・トマック(カワサキ)は、後方16位からの追い上げを強いられていた。ショートスタートのデメリットが、トップライダーの行く手を阻んだ形だ。ポジション挽回を図るロクスンは16周目に6位、トマックは24周目に8位を得るのが精一杯だった。
レース中盤はトップのウェブと2位バーシアの差は2~3秒だったが、やがてバーシアの勢いがなくなり、3位にはスタート8位から追い上げてきたジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)が迫る。それでもウェブは優位をキープしたまま逃げ切り、今シーズン4勝目を挙げた。この優勝によってウェブは、ロクスンを逆転してポイントリーダーとなった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResult
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | 21:04.128 | |
2位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +04.013 | |
3位 | 21 J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +08.248 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +12.539 | |
5位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +15.590 | |
6位 | 1 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +19.840 |