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450SX
450SX ウェブが無敗でアーリントン3連勝!
土/火/土という変則日程で行われてきたトリプルヘッダー。インディアナポリス1~3同様、アーリントン1~3でも毎戦コースレイアウトが変更されてきたが、今回は1コーナーを少し手前に移設して長かったストレートを短めにアレンジ。1コーナーの向こう側には、サンドセクションを含む折り返しレーンが設けられた。また、リズムセクションには十分な長さが確保されていて、独創性が問われるポイントとなった。
今回のコースレイアウトは、この3連戦の中で最も難易度が高くライダーからも好評だった。これは初戦アーリントン1の設定が簡単すぎて、差が付きにくかったという意見が考慮された面もあり、コースビルダーの対応によってテクニカルな要素が上乗せされた形になった。特にリズムセクションでは、連続ジャンプを遠くに飛ぶほどスピードを乗せることができる設定になったので、プラクティス時からチャレンジするライダーが多かった。
ヒートレースのグリッドが競われるタイム予選では、450SX=チェイス・セクストン(ホンダ)48秒143、250SX=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)49秒093が、各々のクラスで最速だった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、ケン・ロクスン(ホンダ)がホールショットを取り、クーパー・ウェブ(KTM)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、イーライ・トマック(カワサキ)が続いた。ポールシッターのセクストンは、5位に浮上した直後に転倒リタイア。4周目にはトマックとバーシアが入れ替わったが、このトップ4は各々1秒に満たない近さで周回を重ねた。
トップのロクスンが序盤にリードを2秒弱ほど広げたとき、一方的な展開になりそうな雰囲気があった。それは予選ヒートレースでロクスンがウェブを攻略してトップチェッカーを受けたシーンが、強烈な印象として残っていたからだ。しかしメインレースが中盤に差しかかる頃には、ロクスンとウェブの間隔は1秒前後に縮まり、何かが起こりそうなムードが高まってきた。
やがて迎えた20周目、ペースが乱れたロクスンの背後にウェブが迫って逆転。以後レ-スの主導権を握ったのはウェブだった。2位に下がったロクスンの後方では、トマックが、タフブロックに接触して失速。この機にバーシアが3位に浮上したが、トマックが抜き返す。チェッカーはウェブ、ロクスン、トマックの順に振られ、ウェブはアーリントンで3連勝を飾った。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResult
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | 21:29.836 | |
2位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +01.351 | |
3位 | 1 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +03.434 | |
4位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +05.586 | |
5位 | 21 J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +15.282 | |
6位 | 27 M・スチュワート | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +30.449 |