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450SX
ロクスンが独走で開幕戦を制す!
AMAスーパークロスのキックオフが、アナハイムに帰ってきた。昨シーズンは、COVID-19パンデミックに対応した短期集中日程が中部のドームスタジアムで多く組まれたため、カリフォルニアでのラウンドが皆無だった。2年ぶりにアナハイムから始まり、ソルトレイクシティまで続くレースカレンダーは、ひとまず本来の形を取り戻したようだ。シリーズにアクセントを与えるトリプルクラウンフォーマット(決勝3レース制)も復活し、フェニックス(グレンデール)、ダラス(アーリントン)、セントルイスで実施される予定だ。
開幕戦のコースレイアウトは、極力アクシデントを避けるため難易度を低く設定する傾向がある。いつも取り上げられるこの話題だが、今年のコース作りは決して甘くなく、リズムセクションの長さや2ヶ所に配置されたフープスなど、十分にテクニカルなものだった。中でもユニークなのが、短いスタートストレートの先に控える、アールの大きな1コーナー。このフラットなスイープターンが、ホールショット争いの激戦場になることは必至と思われた。レース当日は晴れたが気温は低め。前日に霧が発生したこともあって、コース表面の土は湿っていた。
昼過ぎから行われたタイムクオリファイでは、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)が57秒216で450SXのトップ。250SXではクリスチャン・クレイグ(ヤマハ)の57秒480が最速だった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、ケン・ロクスン(ホンダ)のホールショットで幕を開けた。チェイス・セクストン(ホンダ)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、シェイン・マケラス(KTM)が続く。ホンダ同士のトップ争いが次第に激しくなると、3位との間隔が広がる。セクストンのチャージが勢いを増し、バトルはサイドバイサイドに発展したが、9周目にセクストンが転倒し、ロクスンは単独リーダーとなった。セクストンは11周目に2度目のクラッシュを喫し、大きく後退した。
レース中盤、シーズンオフの負傷が完治していないシアンサルーロが衰え、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、クーパー・ウェブ(KTM)からなるセカンドグループが再編された。しかし、10秒以上も先を行くロクスンの優位は磐石だ。終盤になると、荒れたコースやライバルとの競り合いに負け、転倒するライダーが続出。そんな混乱をくぐり抜けたのが、2位ウェブ、3位バーシア。ファイナルラップまでもつれ込んだ4位争いは、セクストンを攻略したマービン・ムスキャン(KTM)が物にした。レースの主導権を最後まで維持したロクスンは、荒れた開幕戦の勝利をゲットした。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | 21:58.975 | |
2位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +07.296 | |
3位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +10.381 | |
4位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +15.867 | |
5位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +15.881 | |
6位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +20.320 |