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450SX

4連勝のトマックが51ポイント差!

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「アメリカのクロスロード」と呼ばれるインディアナ州には、文字通り東西南北から道路が集まり、交通の要衝となっている。インディアナポリスがモータースポーツの聖地として発展してきたのは当然のなりゆきで、2輪に関してはAMAスーパークロスに加えて、AMAモトクロスやGNCCが郊外のクロフォーズビルで開催されている。
 スーパークロスの会場は、ダウンタウンにあるルーカスオイル・スタジアム。スポンサーにちなんだ「ザ・ルーク」という愛称を持つこの競技場は、リトラクタブルルーフと巨大な可動式ガラス窓を備え、採光と換気の良さを特徴としている。NFLインディアナポリス・コルツの本拠地でもあるが、フットボール用のフロア面積はそれほど広くなく、今回のコースもラップタイムが短めの40秒台となった。
 アメリカ東部に多い屋内競技場では、概して軟質土でワダチが掘られやすい。ジャンプの飛び出し地点などには、コーム(櫛)と呼ばれるワダチが発生する。さらにフープスにできるワダチには、障害となる山が低くなる利点とラインを外すと振られる難点がある。いずれにしても今回のコースは典型的なイーストの路面で、ワダチとギャップの攻略テクニックが要求された。
 クオリファイングセッションでは、450SX=イーライ・トマック(ヤマハ)43秒041、250SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)43秒826、各クラスのポイントリーダーが最速を記録するタイムアタックとなった。
 450SXのメインレース(20分+1周)では、ジャスティン・バーシア(ガスガス)がホールショットを決め、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)、そしてトマックが後に続いた。2周目にトマックが3位に上がると、トップ争いは三つ巴の様相を呈し、4位以下を引き離していった。10周目にはアンダーソンが前に出たが、その直後にバーシアのアタックを受けて転倒。アンダーソンは、7位からの挽回を強いられた。
 トップ争いは、バーシアをトマックが追う形となったが、レース後半になると、3位に浮上したマービン・ムスキャン(KTM)がツートップに迫る。20周目にはトマックがバーシアを攻略し、圧倒的優位に立つ。終盤は各車の間隔が広がり、トマック、バーシア、ムスキャンの順でチェッカーを受けた。4連勝を飾ったトマックは、51ポイントのリードを確保。3点ペナルティを受けたバーシアが、アンダーソンと同点2位に並んでいる。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 20:53.871 Dunlop ユーザー
2位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +01.322 Dunlop ユーザー
3位 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +05.359 Dunlop ユーザー
4位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +09.635 Dunlop ユーザー
5位 1 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +10.120 Dunlop ユーザー
6位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +44.029 Dunlop ユーザー


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250SX

ジェット・ローレンスが連勝で4勝目!

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250SXのメインレース(15分+1周)は、ローレンスのホールショットで始まった。キャメロン・マカドゥー(カワサキ)、ジェイス・オウエン(ヤマハ)、ジョーダン・スミス(ホンダ)が続いたが、トップ争いは序盤から一騎打ちの様相を呈した。ローレンスとマカドゥーがホットラップを刻むと、3位以下が大きく引き離されていく。5周目にはマカドゥーが先行したが、10周目にはローレンスがリーダーの座を奪回した。
 レース中盤に差しかかると周回遅れのライダーが増え、ラップする度にローレンスとマカドゥーの間隔が変動する。それでもローレンスは、2~5秒のマージンを確保しながらレースの主導権を握った。ローレンスはマカドゥーに6秒差をつけてフィニッシュ。最終的に同一周回でチェッカーを受けたのは、トップ5までという圧勝だった。ここまで5戦を消化して4勝を挙げたローレンスは、11ポイントリードでランキング首位に立っている。
 来週からはウエスト第7戦シアトル、1週挟んで、イースト第6戦セントルイスという日程になるので、イーストシリーズは4月9日までブランクになる。この変則的なスケジュールが、熱戦に水を差すことになるのか、あるいは形勢逆転のきっかけとなるのか、タイトル争いの行方は予断を許さない。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SX イースト第5戦Results

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 16:33.044 Dunlop ユーザー
2位 48 C・マカドゥー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +05.945 Dunlop ユーザー
3位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +34.906 Dunlop ユーザー
4位 44 P・ブラウン Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +35.304 Dunlop ユーザー
5位 54 M・オールデンバーグ Smartop Motoconcepts Honda +38.915 Dunlop ユーザー
6位 80 E・ロープス Muc-Off FXR Club MX Yamaha -1 lap