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450SX
トマックが5連勝! リードと並ぶ通算44勝をマーク!
シアトルはスーパークロスシリーズの中で最も降水確率が高いラウンドで、今回は土曜日の予報が50パーセントだったが、実際は小雨にとどまったため、心配されたマディコンディションは回避された。それでもコース設営中の降雨で下層に水分を含んだ路面はソフトで、ワダチやギャップの発生が予想された。砂利混じりの軟質土は、シアトルの「名産品」と呼べるキャラクターだ。
シアトルでは常にマディコンディションになることを見越しているので、コースレイアウトの難易度があまり高くならない傾向がある。それでも今回は、スタート直後のドロップオフ、オフキャンバーコーナー、高低差のあるスプリットレーンなどアイデア満載のデザインとなった。金曜日に実施されたメディア向けセッションでは、スプリットレーンの空中でイン側からアウト側に車線変更するライン取りを駆使するライダーが現れたが、即刻禁止されたことは言うまでもない。
アメリカンフットボール用スタジアムの常として、フィールド面積が狭くなる傾向があるが、今回のタイムアタックでは40秒台の争いとなった。450SX=マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)47秒915、250SX=マイケル・モズマン(ガスガス)47秒815。両クラスのベストラップに差がない点が興味深い。
450SXのメインレース(20分+1周)は、イーライ・トマック(ヤマハ)の好スタートで始まった。100ヤード以上に設定され、今シーズン2番目の長さとなったストレートを加速し、1コーナーを先頭ですり抜ける。トマックの背後には、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、マービン・ムスキャン(KTM)が続いた。
トップを行くトマックは、ただ1人47秒台に入るベストラップを記録しながら快走し、後続を引き離した。セカンドグループはやがて、各々単独走行となり、レースの前半にして大勢が決した。12周目にはバーシアが転倒し、アンダーソン、ムスキャン、スチュワートがポジションを上げる。すでに独走となっていたトマックは、後半になると15秒ほどの大差で主導権を握った。トマックはこれまでに通算43勝を挙げており、今大会にはチャド・リードと並ぶ44勝がかかっていたが、タイ記録はスタートトゥフィニッシュという最良の形で達成された。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 21:36.842 | |
2位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +08.615 | |
3位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +10.094 | |
4位 | 27 M・スチュワート | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +22.723 | |
5位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +26.657 | |
6位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +29.444 |