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450SX
ムスキャンがトリプルクラウンのウィナー(2位/1位/2位)に!
シアトルSX後の1週オフが明け、セントルイスSXでシリーズが再開。ここから先の終盤戦はユニークな趣向を凝らしたレースが続くが、今大会はシーズン3度目のトリプルクラウンイベント。450SX×3レース、250SX×3レースの総合リザルトに対して、各クラスのシリーズポイントが付与される仕組みだ。
ザ・ドーム・アット・アメリカズ・センターは、競技場から隣接するパドックまで屋内となっている施設なので、荒天の影響を受ける心配が全くなく、観客数も5~6万人(最高記録=60,213人)と安定している。セントルイスはライダーからも人気があるラウンドで、多くが当地の良質な土を理由に挙げている。粒子が細かく不純物が少ない粘土は、適度な湿り気があってタイヤのグリップも良好。今回は一昨年まで使用されてきた土とは異なるものの、似たような性質で高評価を得ていた。
コースレイアウトは、フロアの縦横両方向を活かしたものだった。通常であればフットボールのエンドゾーン辺りに置かれるスターティングゲートは、今回は20ヤードライン付近に設定され、スタートの裏側にはヘアピンで折り返すセクションが作られた。半径が大きな1コーナー含め、左ターンが7個あるのに対し、右ターンが2個と偏りがあるレイアウト。サンドコーナーにはコブが作られ、難所の一つになっていた。
タイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450SX=マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)53秒102、250SX=RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)53秒630。いずれも1回目のセッションで記録されたものだが、時間の経過による路面状況の悪化が表れた予選となった。
450SXのメインレース1(12分+1周)は、チェイス・セクストン(ホンダ)のホールショットで始まった。マービン・ムスキャン(KTM)、ビンス・フリージー(ホンダ)、そしてスチュワートが続く。トップのセクストンは、序盤の数ラップでセーフティリードを築き、レースの主導権を握る。後半に差しかかってもセクストンの優位は揺るがず、ムスキャンに4秒差をつけてレース1を物にした。
メインレース2は、好スタートを切ったムスキャンをジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が追う展開。背後に接近したセクストンを含めて三つ巴になりかけたが、やがて間隔が開いて単独走行となる。4位に浮上したイーライ・トマック(ヤマハ)もペースが上がらず、後半はバトルが沈静化したままチェッカー。ムスキャン、アンダーソン、セクストンの順でフィニッシュした。
メインレース3では、トマックがホールショットを決め、ムスキャン、アンダーソン、スチュワートが後に続いた。トマックが徐々にリードを広げる一方、アンダーソンが4周目に転倒。入れ替わるように、スタート7位から挽回してきたセクストンが、スチュワートをかわして3位に浮上した。トップ争いは1~3秒差で繰り広げられたが、トマックがムスキャンを振り切ってゴールした。
3レースの合計によるオーバーオールでは、ムスキャンが優勝(2位/1位/2位)。2位セクストン(1位/3位/3位)、3位トマック(4位/4位/1位)を従えてポディアムに登壇した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | 順位 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 2/1/2 | |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | 1/3/3 | |
3位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 4/4/1 | |
4位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 6/2/5 | |
5位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | 5/5/4 | |
6位 | 10 J・ブレイトン | Smartop Motoconcepts | Honda | 7/7/7 |