- 天気:晴れ
- 気温:日中14度
- 観客:不明人
450SX
好調アンダーソンが2連勝を飾る!
ボストン近郊のフォックスボロにある、ジレット・スタジアムが今大会の舞台。2016年、2018年に続いて3度目だが、いずれも日中開催となっている。この時期の東部ラウンドは、テレビ放送枠の事情によりナイター実施が難しいからだ。4時間前倒しされたスケジュールは、早朝5時30分からコースの下見が始まり、併催されるSXフューチャーズ(アマチュア)も含めた全レースが18時に終了する。
今回のコースは土質の悪さが指摘されていたが、それは前日のメディアセッションの段階から明らかだった。シアトルに似た土は崩れやすく、混じっている石が随所で露出した路面は、トラクションの抜け方やパンクの予防に気配りが要求されるものだった。マサチューセッツ州には、AMAプロモトクロス開催地の中でもレジェンド級のサウスウィックがあるが、そのサンドと今大会の使用土に関連性はなく、今シーズンの中で最も評価の低い土質と言えた。オープンエアスタジアムならではの陽光を受けて、乾きの早いコース上では頻繁な撒水作業が行われた。 午前中に実施されたタイムクオリファイで最速だったのは、450SX=チェイス・セクストン(ホンダ)49秒956、250SX=オースティン・フォークナー(カワサキ)50秒649。フットボール用フロア両サイドの長辺に配された、長いリズムセクションの攻略オプションによってタイム差が生じるようだった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、クーパー・ウェブ(KTM)のホールショットで始まった。イーライ・トマック(ヤマハ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、セクストン、マービン・ムスキャン(KTM)らが続いて上位集団が形成された。この中から3周目に失速したトマックが脱落。トップのウェブは十分なリードを蓄えることができず、アンダーソン、セクストン、ムスキャンにかわされていった。
レースのハーウェイポイントをすぎる頃になると、トップスリーからムスキャンが脱落し、優勝争いはアンダーソンとセクストンに絞られる形となった。2台は1秒差を巡るバトルを繰り広げたが、終盤に入るとアンダーソンの優勢が固まる。アンダーソンは2連勝で今シーズン5勝目を挙げ、セクストンが2位、ムスキャンが3位でフィニッシュした。今大会にはトマックのタイトルが確定する可能性があり、マジックナンバーは52点だったが、7位にとどまったトマックのポイントリードが43点に減少したため、チャンピオンシップ確定は次戦以降に持ち越しとなった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 20:59.260 | |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +03.111 | |
3位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +18.166 | |
4位 | 27 M・スチュワート | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +23.020 | |
5位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +23.745 | |
6位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +29.891 |