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450SX
アンダーソンが4連勝! 今シーズン最多7勝に並ぶ!
シリーズ最終戦の舞台は、ソルトレイクシティ。昨年は当地で2連戦、一昨年は7連戦が変則的に行われたが、ようやく通常のレースカレンダーによるシーズンが全うできた。ライスエクルズ・スタジアムは、ユニバーシティ・オブ・ユタ構内にある競技場。3年前からU字型観客席の開放部分にスタンドを増築する工事が行われてきたが、完成した今はフィールド全周を囲む楕円型となり、収容人員は45,807人→51,444人に増えた。
今季はすでに2人のチャンピオンが誕生しているが、残念ながら最終戦にはどちらもDNSとなった。前戦デンバーで450SXを制覇したイーライ・トマック(ヤマハ)は、以前から傷めていたヒザを癒やすために欠場。そして250SXイーストチャンプのジェット・ローレンス(ホンダ)は、今大会のクオリファイ中の転倒で足を捻挫し、レースへの出走を断念した。
タイムアタックで最速だったのは、450SX=ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)46秒187、250SXイースト=ミッチェル・オールデンバーグ(ホンダ)47秒667、250SXウエスト=クリスチャン・クレイグ(ヤマハ)47秒789。全体的にドライで滑りやすいハードパックだったが、ボウルターンなどは撒水によってミディアムコンディションとなり、ベストラインに轍が形成されたことで好タイムが生まれるようになった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、ジャスティン・ボーグル(スズキ)がホールショットを決めたが、アンダーソン、チェイス・セクストン(ホンダ)、クーパー・ウェブ(KTM)らにかわされて後退。トップ争いはアンダーソン対セクストンの一騎打ちとなり、3位以下のグループを置き去りにしていった。アンダーソンとセクストンのマージンは1秒前後で推移していたが、数周するうちに開いてアンダーソンの独走態勢が固まった。
レース中盤のハイライトは、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)、マービン・ムスキャン(KTM)による3位争いだった。この3人はシリーズランキング3位をかけたバトルの当事者で、互いに譲れない理由があった。スタート6位から挽回してきたスチュワートは、バーシアをかわして3位に浮上したが、その直後にバーシアの逆襲を受けてクラッシュ。一旦6位まで後退したスチュワートは、レース終盤にバーシアを追い詰めたが逆転には至らなかった。
レースはアンダーソンが4連勝を果たし、今季チャンピオンの最多勝利数7勝に肩を並べる結果となった。2位セクストン、3位バーシア。フィニッシュ後、バーシアが10ポイントのペナルティを受けたため、今シーズンのランキングは1位トマック、2位アンダーソン、3位スチュワートで確定した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 21:34.816 | |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +02.364 | |
3位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +10.187 | |
4位 | 27 M・スチュワート | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +12.725 | |
5位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +15.803 | |
6位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +17.406 |