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450SX
450SX アンダーソンが4年ぶりに優勝!
オークランドのリングセントラル・コロシアムは、ほぼ真円の観客スタンドを持つ野球場だが、スーパークロスコースのデザインは概ね扇形のアナハイムに似た物になる。外野から内野に向かって、広いフィールドの中央に配されたスタートストレートは、アナハイムでは約45メートルと短めだったが、ここオークランドでは約70メートルの長さが確保されている。アールの大きな1コーナーには、外側に低いバンクが設けられていたので、スタート時にはインとアウトに分かれてのホールショット争いが繰り広げられそうだった。
種類の異なるジャンプが連なったリズムセクション、高さが均一ではないフープスなど、障害物のデザイン自体がテクニカルだった上に、崩れやすい土質によって路面が荒れ、難易度はかなり高まっていた。コースの一部には、オークランド名物のサンドコーナーが設けられていたが、これは1979年の初開催時に全周サンドコースだったことに対するオマージュだ。
タイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450SX=イーライ・トマック(ヤマハ)59秒108、250SX=クリスチャン・クレイグ(ヤマハ)59秒510。250SXで1分を切ったライダーは、クレイグただ一人だった。
450SXのメインレース(20分+1周)でホールショットを決めたのは、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)。その後ろにジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、シェイン・マケラス(KTM)、アーロン・プレシンガー(KTM)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)が続き、トップグループを形成した。3周目にはポイントリーダーのケン・ロクスン(ホンダ)がクラッシュして、6位から16位まで後退。4周目にはアンダーソンが、チームメイト同士によるトップ争いに決着を付けてリーダーとなった。
レース中盤に差し掛かると、プレシンガーやバーシアがシアンサルーロをかわしてトップを狙える位置を確保。しかしアンダーソンは、1~2秒のアドバンテージを維持しながら堅実に周回を重ねた。終盤になると、アンダーソン、プレシンガー、バーシアの間隔が広がり単独走行となる。トップスリーの後方には、トマック、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)、ディラン・フェランディス(ヤマハ)が現れたが、先行車の脅威にはならなかった。こうしてアンダーソンが逃げ切り、4年ぶりに優勝。移籍後2戦目にして、カワサキでの初勝利を挙げた。この結果ポイントリーダーは、ロクスンからバーシアに入れ替わった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 21:39.479 | |
2位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +03.366 | |
3位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +06.165 | |
4位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +09.919 | |
5位 | 27 M・スチュワート | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +13.951 | |
6位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +14.779 |