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450SX
セクストンが450SXキャリア初優勝!
近年は第5戦または第6戦の舞台となることが多かったサンディエゴだが、今シーズンのカレンダーには第3戦として組み込まれた。ペトコ・パークに造られるコースは、難易度が高いことで知られている。障害物の形状そのものもさることながら、日差しの強いカリフォルニアのオープンエア球場という条件によって、路面の硬化が促進されるからだ。そのため頻繁に撒水作業が行われるのだが、昼間は日向と日影で乾き方に差があり、ナイターが始まる頃には夜露で湿り気を帯びる。ワダチが発生しにくいため、フラットで滑りやすい路面の攻略が鍵となる。さらに形が崩れにくいフープスもテクニックの差が出るセクションだが、今回は13個の山からなる勝負どころとなっていた。
例年通り実施されたミリタリーアプリシエーションは、サンディエゴ限定プロジェクト。マシンやウエアのデザインに星条旗、カモフラージュ、ステンシルゼッケンなどを用い、軍関係者への敬意を表す演出だ。今年一番のヒット作は、アルパインスターズが契約ライダーに用意した、ブルーエンジェルスレプリカ。展示飛行チームの機体色、ブルーとイエローをモチーフにしたウエアが、注目の的となっていた。
クオリファイングセッション(10分×2回)で最速だったのは、450SX=ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)47秒896、250SX=クリスチャン・クレイグ(ヤマハ)48秒216。混戦の450SXとは対照的に、250SXでは予選時からクレイグの優勢が際立っていた。
450SXのメインレース(20分+1周)では、ホールショットを決めたチェイス・セクストン(ホンダ)をかわし、マービン・ムスキャン(KTM)がオープニングラップのリーダーとなった。3位以下には、イーライ・トマック(ヤマハ)、クーパー・ウェブ(KTM)、ケン・ロクスン(ホンダ)らが控えていた。4周目にセクストンが前に出ると、ムスキャンのペースが衰えて徐々に後続に飲み込まれて行く。6周目にはセクストン、トマック、ロクスンというトップスリーがほぼ固まった。
レース中盤になると、スタート8位から追い上げてきたアンダーソンが4位に浮上。12周目にロクスンを倒したアンダーソンは、トマックもかわして2位まで到達した。しかし17周目からマシントラブルが発生し、アンダーソンはスローダウンして完走を目指した。トップのセクストンは、毎周リードを広げて独走態勢に持ち込む。2位トマックの背後には、スタート6位だったディラン・フェランディス(ヤマハ)が上がってきたが、追撃も3位止まりだった。レースはセクストンが優勢を保ったまま優勝。アウトドア450クラスではモトウィン2回の実績があるセクストンだったが、スーパークロスでは初めての快挙だった。
シリーズランキング首位には、6位だったトマックが浮上。1ポイント差の2位にセクストンとウェブ(同点)がつけている。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | 21:20.092 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +06.001 | |
3位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +07.758 | |
4位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +09.133 | |
5位 | 27 M・スチュワート | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +12.438 | |
6位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +16.124 |