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450SX
トマックが初優勝を挙げ今シーズン4人目のウィナーに!
今季2度目の開催となるアナハイムのエンジェル・スタジアムには、開幕戦のときよりも密度の濃いコースが作られた。シーズン序盤はアメリカ西海岸の野球場が主な開催地となるが、フットボール用スタジアムと比べるとコースレイアウトのバリエーションに富む傾向がある。長方形のフィールドよりも面積が広く、デザインの自由度が高いことも要因の一つだ。今回はジャンプの数もさることながら、角が尖った深いフープス、サンドセクションなどが難所だった。長方形のスタジアムではコーナーが180度と90度に限定されやすいが、当地では120度ターンも5ヶ所設けられていた。また盛り土によって高いところに設置されたエレベーテッドコーナーもあり、パッシングシーンが際立つ舞台装置として評価された。
クオリファイングセッション(10分×2回)でベストタイムを出したのは、450SX=チェイス・セクストン(ホンダ)1分03秒046、250SX=クリスチャン・クレイグ(ヤマハ)1分04秒242。1分を超える長いコースになったのは、スタートストレートを横断して折り返す部分もあるため。ラップタイムが長くなれば、周回数が減るのでジャンプの角などが崩れにくくなる。好天続きで土質の硬化が進んだこともあり、難易度は刻一刻と増す一方だった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、ケン・ロクスン(ホンダ)のホールショットで始まった。マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、イーライ・トマック(ヤマハ)らが上位につけてトップ争いに加わった。4周目にはアンダーソンが2位に上がり、ロクスンに勝負を挑む。翌周のサンドコーナーで両者のラインが交錯し、ロクスンが押し出される形で転倒。これで上位のオーダーは、アンダーソン、トマック、セクストンと入れ替わった。ロクスンは転倒後のピットインもあって、20位まで後退した。
その後アンダーソンは、トマックの猛追を受けながらもリーダーの座を守っていたが、8周目のエレベーテッドコーナーでミスを犯し、トマックに先行を許してしまった。レース中盤は、トマック、アンダーソン、セクストンが僅差で走行する時間帯もあったが、終盤になると各々単独走行となった。トマックは4秒強の差をつけて、今シーズン初優勝を遂げた。
開幕から4戦消化した時点で4人の勝者が誕生し、異例の混戦となっている今季のAMAスーパークロス。個々のランキングと第1戦~第4戦のリザルトは、下記の通りとなっている。トマック=1位(6位/4位/2位/優勝)、セクストン=2位(5位/9位/優勝/3位)、アンダーソン=3位(10位/優勝/9位/2位)、ロクスン=9位(優勝/13位/7位/13位)。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 21:29.686 | |
2位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +04.619 | |
3位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +06.644 | |
4位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +15.997 | |
5位 | 27 M・スチュワート | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +18.695 | |
6位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +20.387 |