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450SX
トリプルクラウン初戦ウィナーはトマック!
COVID-19パンデミックの影響によって、昨年は採用されなかったトリプルクラウンフォーマットが、ようやく再開される運びとなった。今シーズンは、フェニックス(グレンデール)、ダラス(アーリントン)、セントルイスで行われるトリプルクラウンは、450SX×3レース、250SX×3レースの総合結果によって、各クラスの順位とシリーズポイントが決まる形式だ。
第5戦の会場となるステイトファーム・スタジアムは、フェニックス近郊グレンデールにあるNFLアリゾナ・カージナルスの本拠地。標準的なフットボール競技場に比べてフロア面積が広いので、コースレイアウトの自由度が高いのが特徴だ。今回はスタートラインを分断する中央にジャンプが設けられ、その後方にはサンドコーナーが作られた。スタート時にはインとアウトに分かれたゲートから発進し、1コーナー手前で合流するような形になるため、中央寄りが有利と思われた。
20時からの決勝に進む22台は、タイムアタック1~18位、ラストチャンスレース1~4位で構成される。クオリファイングセッションの通過基準が、通常の40位から18位に引き上げられるため、特にボーダーライン付近では激しいタイムアタックが繰り広げられた。ポールポジションは、450SX=ディラン・フェランディス(ヤマハ)1分01秒140、250SX=ハンター・ローレンス(ホンダ)1分03秒118。長いリズムセクションの攻略法で、差が付く予選結果となった。
450SXのメインレース1(12分+1周)は、イーライ・トマック(ヤマハ)のホールショットで始まった。その背後にケン・ロクスン(ホンダ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)が控えていたが、トマックが徐々にリードを広げてレースを支配する。セカンドグループの中では三つ巴のバトルからポジション変動があり、2位アンダーソン、3位スチュワート、4位ロクスンでフィニッシュ。トマックはセーフティリードを保ち、トップでチェッカーを受けた。
メインレース2では、やはり好スタートを決めたトマックを先頭に、アンダーソン、スチュワート、マービン・ムスキャン(KTM)、チェイス・セクストン(ホンダ)が上位を占めた。トマックはレース1ほどのアドバンテージを築けず、僅差で追撃を受けながら中盤へ。すると6周目にアンダーソンが単独転倒で脱落し、2位スチュワート、3位セクストンに入れ替わる。その後はトマックが4~5秒のリードで逃げ、レース1に続く連勝を飾った。
メインレース3では、セクストンがホールショットを決め、スチュワート、トマックを従えてリーダーとなった。セクストンは前半でレースの主導権を握ったが、流動的なセカンドグループでは、スタート7位から追い上げてきたアンダーソンが躍進。9周目にはトマックをかわして2位まで到達したアンダーソンだったが、それ以上のポジションアップはならず。レース3はセクストンが物にした。
3レースを総合した結果では、トマックが優勝(1位/1位/3位)を獲得し、2位スチュワート(3位/2位/4位)、3位セクストン(11位/3位/1位)を従えて、トリプルクラウンのポディアムに登壇した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | ×3レース順位 | |
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1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 1/1/3 | |
2位 | 27 M・スチュワート | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | 3/2/4 | |
3位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | 11/3/1 | |
4位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 2/12/2 | |
5位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | 4/6/7 | |
6位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | 6/7/6 |