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450SX
アンダーソンが2連勝! 首位トマックを急追!
摂氏30度オーバーのアナハイムから氷点下のミネアポリスに移動し、シリーズ中盤戦に突入したスーパークロス。固定式採光ルーフを備えたUSバンク・スタジアムでは、通常よりも3時間早められたタイムスケジュールでプログラムが進行し、ナイターとは趣が異なる独特な大会となった。
ここから先のアメリカ東部を巡るラウンドは、フットボール用スタジアムやスピードウェイが会場になるので、西海岸の野球場とはレイアウトも土質も異なる。今回のような長方形のフィールドに作られたコースは、比較的短めなので周回数が増えることと、軟質土の性質としてワダチが発生しやすい。カリフォルニアなどのライダーにとって、イーストラウンドは「アウェイ」な戦いになるのだ。
今回のコース作りでユニークな点は、スタート直後にドロップオフ(段差)があることだ。1コーナーは50ヤード付近に設けられているので、ストレートの長さはフィールドの半分ぐらい。土を盛った高台のエレベーテッドコーナーなど、直角のパッシングポイントが4ヶ所あった。フープスはアナハイムなどと比べると低い。全体的な土質としては水分の含有量が多かったが、表面は乾いて硬くなっていた。
朝10時から始まったクオリファイング(10分×2回)でトップになったのは、450SX=ディラン・フェランディス(ヤマハ)47秒565、250SX=オースティン・フォークナー(カワサキ)48秒566。イーストのライダーに入れ替わった250SXのタイムアタックは、48秒台に9人がひしめく接戦だった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、クーパー・ウェブ(KTM)のホールショットで始まり、チェイス・セクストン(ホンダ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)が続いた。ウェブとセクストンは、1秒を切る僅差でトップ争いを展開。8周目にセクストンが前に出ると、徐々にリードを広げていった。
レース中盤はウェブ、アンダーソン、スチュワートによる三つ巴の2位争いが激化。11周目にはウェブがポジションを下げ、4位まで後退した。ハーフウェイポイントをすぎる頃には、セクストンが3秒以上のリードを構築し、アンダーソンの追撃が及ばない安全圏に逃げていた。セクストンはホワイトフラッグとチェッカーフラッグを待つだけとなったが、ラスト2周のコンビネーションジャンプで転倒。レース復帰できずに16位となった。
このアクシデントでトップに立ったアンダーソンが優勝。ポイントリーダーのイーライ・トマック(ヤマハ)が、2周目に転倒を喫して6位にとどまったため、ランク2位アンダーソンが3点差まで急接近している。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 21:21.795 | |
2位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +02.833 | |
3位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +15.086 | |
4位 | 27 M・スチュワート | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +17.075 | |
5位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +28.359 | |
6位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +32.963 |