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450SX

トリプルクラウンの勝者はトマック(3位/2位/2位)!

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ダラス近郊のアーリントンにあるAT&Tスタジアムは、隣接するグローブライフ・フィールドなどを含めたスポーツ施設集合エリアの中心的存在で、10万人以上の収容能力を誇っている。今年はトリプルクラウン(450SX×3レース/250SX×3レース)が実施されるとあって、大勢のファンが詰めかける賑わいとなった。
 今回のコースレイアウトは、フットボール用フロアの長辺を活用したロングストレートと、その先に控える右コーナーが特徴となっている。スーパークロスの1コーナーはレフトハンダーが基本だが、シーズンに1~2度はアクセントとして右コーナーが設定される。ダラスのコースは乾くと超ハードパックになることで恐れられていたが、近年は粘土に砂をミックスさせた土を用いることで、比較的良好な食い付きが保たれるようになった。
 タイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450SX=イーライ・トマック(ヤマハ)48秒151、250SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)48秒513。ナイトプログラムのオープニングセレモニー直後から実施される決勝のグリッドは、このタイムアタック1~18位にラストチャンスレース1~4位を加えた22台で埋まった。
 450SXのメインレース1(12分+1周)は、ビンス・フリージー(ホンダ)のホールショットで始まったが、リーダーはマービン・ムスキャン(KTM)、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)と入れ替わった。数ラップするうちに、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、クーパー・ウェブ(KTM)らがセカンドグループを形成。中盤にはスチュワート対アンダーソンのトップ争いが激化したが、12周目に接触した両者が転倒した。ここでバーシアがリーダーとなったが、最終ラップにクーパーが逆転勝利を収めた。
 メインレース2では、チェイス・セクストン(ホンダ)がホールショットを決め、アンダーソン、トマック、ウェブがトップグループを占めた。レース半ばの8周目には、アンダーソンがセクストンをかわし、独走態勢に持ち込んだ。終盤になると2~3位にも変動があり、アンダーソンを先頭にトマック、セクストン、ウェブの順でチェッカーを受けた。
 メインレース3では、ホールショットのシェイン・マケラス(KTM)をかわしたトマックが、オープニングラップからリーダーとなった。2周目からはトマック対アンダーソンの一騎打ちとなり、レース中盤までデッドヒートが続く。9周目にアンダーソンが前に出た後もテールトゥノーズの攻防が展開されたが、アンダーソンが逃げ切りトップでフィニッシュした。
 3レースの合計によるオーバーオールでは、トマックが優勝(3位/2位/2位)。2位アンダーソン(6位/1位/1位)、3位ウェブ(1位/4位/4位)と比較して安定感に勝るトマックが、トリプルクラウンの勝ち方を証明した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー ×3レース順位
1位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 3/2/2 Dunlop ユーザー
2位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki 6/1/1 Dunlop ユーザー
3位 1 C・ウェブ Red Bull KTM KTM 1/4/4 Dunlop ユーザー
4位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda 4/3/5 Dunlop ユーザー
5位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 4/6/7 Dunlop ユーザー
6位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS 2/7/6 Dunlop ユーザー


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250SX

マカドゥーがトリプルクラウンを制す(2位/3位/1位)!

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250SXのメインレース1(10分+1周)では、ローレンスがホールショットを決めたが、2コーナーで転倒を喫してしまった。ポイントリーダーの自滅により再編されたトップグループは、スタイルズ・ロバートソン(ハスクバーナ)、キャメロン・マカドゥー(カワサキ)、オースティン・フォークナー(カワサキ)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)。4周目にはフォークナーが抜け出し、レースをリードした。後半になると間隔が広がり、フォークナー、マカドゥー、ハンプシャーの順でチェッカー。最終ラップには、1周目17位から挽回してきたローレンスがハンプシャーに襲いかかったが、僅差で4位となった。
 メインレース2、オープニングラップのオーダーは、ロバートソン、ローレンス、ジェレミー・マーティン(ヤマハ)、フォークナー、マカドゥー。2周目にはローレンスがトップに立ち、後続を引き離していった。やがて2位にはマーティン、3位にはチームメイトをかわしてマカドゥーが浮上。その後は各々単独走行となり、ローレンスがトップフィニッシュを決めた。
 メインレース3では、右回りの1コーナーでローレンスが転倒。ホールショットはジェイス・オウエン(ヤマハ)がゲットしたが、オープニングラップの競り合いでマカドゥーがトップに立った。レース中盤になると、マカドゥー、ピアース・ブラウン(ガスガス)、フォークナーというトップ3が固まり、ここに1周目15位から這い上がってきたローレンスが迫る。8周目のフィニッシュジャンプではローレンスが前に出たが、空中でフォークナーのラインと交錯し揃って転倒。フォークナーはリタイアし、ローレンスは10位で完走した。チェッカーはマカドゥー、ブラウン、マーティンの順だった。
 3レースを総合した結果では、マカドゥーが優勝(2位/3位/1位)。2位マーティン(9位/2位/3位)、3位ローレンス(4位/1位/10位)。イーストで今季初のトリプルクラウンは、荒れたリザルトとなった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SX イースト第2戦Results

順位 選手名 チーム メーカー ×3レース順位
1位 48 C・マカドゥー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 2/3/1 Dunlop ユーザー
2位 6 J・マーティン Monster Energy Star Racing Yamaha 9/2/3 Dunlop ユーザー
3位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 4/1/10 Dunlop ユーザー
4位 54 M・オールデンバーグ Smartop Motoconcepts Honda 5/6/5 Dunlop ユーザー
5位 90 J・スミス Fire Power Honda 6/10/7 Dunlop ユーザー
6位 80 E・ロープス Muc-Off FXR Club MX Yamaha 11/7/6