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450SX
トマックがデイトナ歴代最多勝記録更新!
デイトナウィークの人気コンテンツとして開催されるスーパークロスは、ロードレースやフラットトラックなどと同様に伝統的なイベントである。1971年の初開催以来、半世紀あまりを過ぎた今日に至るまで、最古のスーパークロスとしてリスペクトされてきた。スピードウェイのグリーンに作られたコースが、聖地デイトナの戦場となる。
コース設計は、おなじみのリッキー・カーマイケル('01、'02、'03、'05、'06年AMASXチャンピオン。デイトナ最多勝=5勝)。ドッグレッグ型のスタート~1コーナーに始まり、リズムセクション、フープス、ウォール、モーグル、立体交差などバリエーションに富むコースレイアウトだ。インとアウトに分かれるスプリットレーンなどの凝った演出もさることながら、ライン取りの選択肢が多いコーナーの広さによって、随所でパッシングシーンが見られた。土質的には元来の黒いサンド、追加された白いビーチサンド、そして硬めの赤土といった3種類が用いられていた。
クオリファイングセッションで最速だったのは、450SX=マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)1分10秒902、250SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)1分11秒947。スチュワートとローレンスは各々、ナイトプログラムの予選ヒートでもトップチェッカーを受け、ハイスピードコースにおける好調ぶりを示した。
450SXのメインレース(20分+1周)は、クーパー・ウェブ(KTM)のホールショットで始まった。混戦の中で荒々しいコンタクトがあり、3コーナーでは注目のスチュワートとジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が激突して転倒。ウェブに続くオーダーは、チェイス・セクストン(ホンダ)、イーライ・トマック(ヤマハ)、
ジャスティン・バーシア(ガスガス)と整理された。
序盤から3位につけたトマックは、これまでにデイトナでカーマイケルに並ぶ5勝をマークしていて、今大会では新記録達成の成否が話題となっていた。トマックは7周目にセクストンをかわし、ウェブに狙いを定めた。この時点で1~2位の間隔は3秒ほどだったが、レース後半に突入すると両者の差が詰まってくる。そして残り時間が1分を切った大詰めで、トマックがスパート。逃げるウェブは周遅れに進路をふさがれ、トマックに先行を許してしまった。こうしてトップに躍り出たトマックが、デイトナで6勝目を挙げ最多勝記録を達成した。ランキング首位のトマックは、ポイントリードを18点に広げている。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 21:56.633 | |
2位 | 1 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +05.273 | |
3位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +10.293 | |
4位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +15.536 | |
5位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +17.248 | |
6位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +21.966 |