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450SX
ウェブvsトマックを尻目にセクストンが3勝目!
アトランタ・モータースピードウェイは、一昨年のスーパークロス再訪(開催歴'78~'80年、'21~'23年)以来、何かとデイトナと比較されてきた。NASCARの舞台となるスピードウェイという共通点はあるが、アトランタの方がスーパークロスコース造成に使える面積が広いため、長くて難易度の高いレイアウトになる傾向がある。土質としてはサンド中心のデイトナに対し、アトランタでは硬い赤土が用いられるため、ジャンプやフープスの形が崩れにくい。また、15時に予選ヒートがスタートするデイスケジュールが適用されることもあって、アトランタでは炎天下におけるフィジカルタフネスも求められた。
金曜日にコースを覆っていたタープを退けた後に雨が降ったので、全周がマディと化したが、土曜の午前中にクオリファイングセッションが行われる頃にはベストコンディションになった。最速ラップを叩き出したのは、450SX=1分28秒064=チェイス・セクストン(ホンダ)、250SX=1分29秒944=ネイト・スラッシャー(ヤマハ)。平均的なスタジアムでのラップタイムが40~50秒であることを思えば、アトランタの規模がどれほどなのか想像できるだろう。
450SXのメインレース(20分+1周)は、ケン・ロクスン(スズキ)のホールショットで始まった。オープニングラップの競り合いで、セクストンがトップに躍り出る。ロクスンの後方には、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、クーパー・ウェブ(KTM)が続いた。ポイントリーダーのイーライ・トマック(ヤマハ)は、スタート8位と出遅れた。2周目にはバーシアがアンダーソンをかわし、トップスリーに名乗りを上げた。
セクストンはロクスンを徐々に引き離し、ハーフウェイポイントまでに3秒強のリードを築いた。ロクスンとバーシアは僅差のバトルを繰り広げていたが、9周目にポジションが入れ替わるとロクスンのペースが衰える。セクストン、バーシア、ロクスンの間隔が広がり、やがて各々単独走行となった。一方、トップスリーから大きく離されたものの、注目のウェブとトマックが激しい4~5位争いを演じていた。終始1秒を切る接近戦が続いたのは、ウェブがトマックがチャンピオン争いの当事者だったからである。終盤になると独走態勢を固めたセクストンが、バーシアに7秒差を付けてゴール。今シーズン3勝目をゲットした。4位を守ったウェブの踏ん張りによって、5位トマックのポイントリードは6点となった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | 22:46.740 | |
2位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +07.006 | |
3位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | +11.206 | |
4位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +17.928 | |
5位 | 1 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +20.405 | |
6位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +34.314 |