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450SX
セクストンが今季6勝目を挙げ、2位にランクアップ!
ミュージックシティの異名を取るナッシュビルで、スーパークロスが4年ぶりに行われた。当初は隔年開催の予定だったが、COVID-19パンデミックの影響で計画がリセットされ、今回ようやく再訪が実現した。テネシー州では、AMAプロモトクロス(マディクリーク)、AMAアマチュアモトクロス(ロレッタリン)などが開催される土地柄だったが、スーパークロスの歴史は浅く、今大会は2度目に過ぎない。
ニッサン・スタジアムはオープンエアのフットボール用施設で、NFLテネシー・タイタンズとMLSナッシュビルSCが本拠地としている。長方形のフィールドにレイアウトされたコースの最大の特徴は、ストレートエンドに右コーナーが設定されていること。デザインに自由度があるスーパークロスでは極めてレアなケースであるが、同一会場でのトリプルヘッダーなどの集中開催時には、変化をつけるために右コーナーが採用される傾向がある。その他の要素としては、ドラゴンズバック、オフキャンバー、サンドセクションとセットになったバートなど多くの障害物が用意されていたが、前日までの降雨の影響もあって難易度が少し削られる方向で修正された。
今回は14時に予選ヒート開始、17時に決勝レース終了というデイスケジュールが適用された。コース下見が行われた早朝には、ウェットスポットが残っていたが、走行セッションとコース整備が繰り返されると、路面は徐々に乾き硬化していった。クオリファイングでベストラップを記録したのは、450SX=52秒580=チェイス・セクストン(ホンダ)、250SX=52秒407=ハンター・ローレンス(ホンダ)。250が450を凌ぐ予選結果となった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、イーライ・トマック(ヤマハ)のホールショットで始まった。実質1周半となるオープニングラップを消化すると、トマックを追うのはジャスティン・ヒル(KTM)、セクストン、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、コルト・ニコルズ(ホンダ)というオーダーに整理された。3周目にはセクストンが2位、6周目にはバーシアが3位に浮上。トマックは一時5秒弱のリードを蓄えていたが、セクストンの追撃によって貯金は徐々に減っていった。
ハーフウェイポイントに差しかかる頃には、テールトゥノーズになったトップ争いだったが、12周目にセクストンが前に出ると接戦に終止符が打たれた。その後セーフティモードに切り替えたトマックを突き放し、セクストンが14秒差の独走でチェッカー。トマックを挟んだ3位には、スタート7位から追い上げたケン・ロクスン(スズキ)が入賞した。
トマックとタイトルを争う位置にいたクーパー・ウェブ(KTM)は、予選ヒート1の転倒リタイア後、メディカルチェックが必要となったため、ラストチャンスには出走できなかった。このためシリーズランキング2位は、ウェブからセクストンに入れ替わり、首位トマックのポイントリードは18点となった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | 21:43.692 | |
2位 | 1 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +14.513 | |
3位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | +29.756 | |
4位 | 45 C・ニコルズ | Team Honda HRC | Honda | +34.374 | |
5位 | 46 Ju・ヒル | Team Tedder | KTM | +39.895 | |
6位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +49.423 |