• 天気:晴れ
  • 気温:日中21度~深夜12度
  • 観客:51,691人

450SX

負傷リタイアのトマックに替わってセクストンが首位!

  • 天気:晴れ
  • 気温:日中21度~深夜12度
  • 観客:51,691人

デンバーはコロラド州出身チャンピオン、イーライ・トマック(ヤマハ)のホームラウンドで、昨年はタイトル決定戦という巡り合わせに沸いたが、今年は正反対の結末を迎えた。ポイントリーダーだったトマックが、メインレース走行中の負傷でリタイアを喫したのだ。このアクシデントによって、トマックの王座防衛は絶望的になった。
 エムパワーフィールド・アット・マイルハイは、スーパークロス会場としては難しいスタジアムだ。標高1マイル(1,609メートル)のロッキー山麓にあるため、まず気温と気圧の低さは避けることができない。4年前の開催時は4月だったが雪が降り、早朝と深夜には氷点下となるほどの寒さだった。
 昨年はタイムスケジュールを早めたデイレース(13時~16時)だったが、日差しで路面の硬化が進み、滑りやすいハードパックになった。今年は通常のナイトレース(19時~22時)に戻したが、やはり硬質の路面状況にあまり変わりはなかった。それでもコース作りのエキスパートであるダートワークスは、サンドをミックスして土質改善を試みていた。
 タイムクオリファイは、最後のセッションが勝負となった。450SXではチェイス・セクストン(ホンダ)の43秒968が最速、250SXではジェット・ローレンス(ホンダ)が43秒893で予選首位を得た。フットボール用フィールドに作られたコースは、実測で1周498メートル。今シーズン最短のレイアウトで、周回数が多くなることが予想された。
 450SXのメインレース(20分+1周)では、トマックがオープニングラップの速攻によってリーダーとなった。シェイン・マケラス(スズキ)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、アンソニー・ロドリゲス(ホンダ)が続く。序盤にして主導権を握ったトマックだったが、4周目の走行中に左足を痛めて(後にアキレス腱断裂と判明)リタイア。トマックの脱落によって、シアンサルーロがトップに立った。
 7周目には、スタート6位から追い上げてきたセクストンが、シアンサルーロを攻略してレースリーダーとなった。ハーフウェイポイントに差しかかる頃には、1コーナーで転倒を喫し最後尾から挽回してきたケン・ロクスン(スズキ)が、マケラスをかわして3位に浮上。終盤20周目には、ロクスンがシアンサルーロに替わって2位となったが、追い上げもここまで。セクストンが8秒差の独走で今季5勝目を挙げた。この結果シリーズランキングは、セクストンが首位=346、トマックが2位=339と逆転した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda 21:20.340 Dunlop ユーザー
2位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki +08.361 Dunlop ユーザー
3位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +24.452 Dunlop ユーザー
4位 46 Ju・ヒル Team Tedder KTM +45.389 Dunlop ユーザー
5位 12 S・マケラス Twisted Tea Suzuki Suzuki -1 lap Dunlop ユーザー
6位 15 D・ウィルソン Fire Power Honda Honda +10.392 Dunlop ユーザー

Photo gallery



  • 天気:晴れ
  • 気温:日中21度~深夜12度
  • 観客:51,691人

250SX

ジェット・ローレンスがウエストチャンプ戴冠!

  • 天気:晴れ
  • 気温:日中21度~深夜12度
  • 観客:51,691人

250SXのメインレース(15分+1周)は、マックス・ボーランド(KTM)のホールショットで始まった。リーバイ・キッチン(ヤマハ)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)、カーソン・マンフォード(カワサキ)、エンゾ・ロープス(ヤマハ)と続くトップグループに、タイトルに王手をかけたローレンスがいない。スタートで出遅れたローレンスは、1コーナー立ち上がりで10位というハンディキャップを負っていた。3周目からはキッチンがリーダーとなり、ハンプシャー、ボーランドがトップスリーを形成した。
 やがてトップ争いは、キッチンvsハンプシャーの一騎打ちに発展。8周目にボーランドが転倒し、3位にはロープスが浮上したが、背後にはローレンスが迫っていた。熾烈を極めたトップ争いは、12周目にハンプシャーのコースアウトによって一旦落ち着いたが、ラストスパートによって再燃。ラスト3周で仕掛けたハンプシャーがキッチンを攻略し、今シーズン初優勝をゲットした。
 ローレンスは10周目3位に浮上したが、トップ争いをする2台からは10秒以上のビハインドがあり、後半はクルージングモードで周回を重ねた。単独3位でゴールしたが、10位以上でタイトル確定という条件を余裕でクリア。ローレンスは昨年の250SXイーストに続き、250SXウエストでもチャンピオンに輝いた。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SX ウエスト第8戦Results

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 15:56.119 Dunlop ユーザー
2位 43 L・キッチン Monster Energy Star Racing Yamaha +01.353 Dunlop ユーザー
3位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda +21.231 Dunlop ユーザー
4位 56 E・ロープス Muc-Off FXR Club MX Yamaha +31.607 Dunlop ユーザー
5位 49 M・オールデンバーグ Smartop Motoconcepts Honda +35.983 Dunlop ユーザー
6位 34 M・ボーランド Red Bull KTM KTM +37.591 Dunlop ユーザー

Photo gallery