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450SX

セクストンがチャンピオンに! ダンロップ全クラス14連覇達成!

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最終戦に期待される要素の一つとして、チャンピオン争いのドラマがあることは確かだ。今シーズンはポイントリーダーのイーライ・トマック(ヤマハ)が、前戦デンバーで負傷によって離脱したため、450SXタイトルはチェイス・セクストン(ホンダ)に与えられることになった。250SXクラスでは、ハンター・ローレンス(ホンダ)とジェット・ローレンス(ホンダ)が、それぞれ東西のチャンピオンに確定していたが、今大会のレース形式が混走によるイーストウエスト・ショーダウンなので、ゼッケン1Eと1Wによる兄弟対決が注目された。
 かつてのライスエクルズ・スタジアムは、U字型の観客席が特徴的だった。ラスベガスのサムボイド・スタジアムのように、その開放部分からコースを外に展開するプランが練られたこともあったが、スタンドが増築されてフィールド全周が囲まれた現在、スーパークロス会場としては狭い部類に入る。それでも今回のレイアウトには、スタートストレートを横断する折り返しを設けたり、立体交差を利用した巧みな配線によって、コース長を稼ぐ工夫が凝らされていた。
 日中のタイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450SX=46秒751=セクストン、250SXイースト=46秒572=H・ローレンス、250SXウエスト=47秒052=J・ローレンス。路面は早朝とタイムアタック中の小雨によって刻々と変化しつつも、撒水程度のウェットコンディションにとどまっていたが、ナイトプログラムでもさらに降雨があり、一段と滑りやすい状況になった。
 450SXのメインレース(20分+1周)は、セクストンのホールショットで幕を開けた。アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、カイル・チゾム(スズキ)、アーロン・プレシンガー(KTM)らが追走したが、1~2周で抜け出したセクストンがレースリーダーの座を固める。彼を脅かす可能性を秘めていたケン・ロクスン(スズキ)は、スタート3~4番手につけていながら、オープニングラップの3コーナーで膝を痛めてリタイアを喫した。
 ハーフウェイポイントを過ぎる頃には、セクストンが10秒以上のリードを築き、レースの主導権を掌握した。セカンドグループでは後方からの突き上げにより、ジャスティン・ヒル(KTM)が3位に浮上。さらにシアンサルーロ、ディーン・ウィルソン(ホンダ)を挟んで、ジョシュ・ヒル(KTM)が6位に到達し、ローレンス兄弟とは趣が異なる、ヒル兄弟による健闘が際立つ展開となった。
 セクストンは終盤になっても集中を切らすことなく、18秒リードの独走で今季6勝目をゲット。セクストンの450SX戴冠は、ホンダにとって20年ぶり(2003年/リッキー・カーマイケル/CR250R)となるプレミアクラスのチャンピオンシップだった。セクストンの戴冠によって、ダンロップはAMAスーパークロスの全クラス(450SX、250SXイースト、250SXウエスト)において、シリーズタイトル14連覇を達成している。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda 21:22.677 Dunlop ユーザー
2位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +18.266 Dunlop ユーザー
3位 46 Ju・ヒル Team Tedder KTM +21.400 Dunlop ユーザー
4位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +24.998 Dunlop ユーザー
5位 15 D・ウィルソン Fire Power Honda Honda +28.359 Dunlop ユーザー
6位 751 Jo・ヒル Team Tedder KTM -1 lap Dunlop ユーザー

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250SX

J・ローレンスが東西兄弟対決を制す!

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250SXのメインレース(15分+1周)、オープニングラップのオーダーは、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)、J・ローレンス、リーバイ・キッチン(ヤマハ)、下田丈(カワサキ)。トップグループに注目のH・ローレンスがいないのは、スタート失敗に加えてジェレミー・マーティン(ヤマハ)の転倒に巻き込まれたからだった。
 レース前半は、ハンプシャーとJ・ローレンスによる僅差のバトルが続いたが、8周目に形勢が逆転する。トップに躍り出たJ・ローレンスは、単独走行で6秒差までリードを広げ、今シーズン6勝目を挙げた。ハンプシャー、キッチンに続いて下田が4位でゴール。H・ローレンスは、最終ラップで6位に漕ぎ着けた。
 ウエストチャンピオンのJ・ローレンスは、AMAプロモトクロス開幕戦から450クラスにステップアップする。イーストチャンピオンのH・ローレンスは、アウトドアでも250クラスに残留する。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SX イースト第10戦/ウエスト第9戦Results

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1W J・ローレンス Team Honda HRC Honda 16:31.271 Dunlop ユーザー
2位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +04.760 Dunlop ユーザー
3位 43 L・キッチン Monster Energy Star Racing Yamaha +07.223 Dunlop ユーザー
4位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +18.404 Dunlop ユーザー
5位 58 J・スミス Monster Energy Star Racing Yamaha +26.194 Dunlop ユーザー
6位 1E H・ローレンス Team Honda HRC Honda +26.619 Dunlop ユーザー

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