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450SX
トマックが今季4勝目! カーマイケルの通算48勝に並ぶ!
1月14日に予定されていた第2戦が、豪雨と洪水の影響で延期となったが、5週間ぶりの今週末にようやく開催された。異常気象の長期化が危ぶまれていたが、今では落ち着きを取り戻し、カリフォルニアらしい好天の下でレース日を迎えた。
リングセントラル・コロシアムは、野球とフットボールに共用される多目的球場で、ファウルグラウンドが広いことで知られている。今回はその面積を生かしたレイアウトにより、ラップタイムが1分を超える長いコースが設定された。中でも話題を独占していたのが、右翼ポール際から始まりバックネット前で向きを変え、左翼方向に連なるリズムセクション。設けられたジャンプの数が19個に及ぶ、史上最長のリズムセクションだ。この他にもドラゴンズバック、急角度で立ちはだかるウォール、2ヶ所に分かれたフープスなど、難易度の高いコースレイアウトだった。
午前中から行われたクオリファイングセッション(10分×2回)で最速だったのは、450SX=チェイス・セクストン(ホンダ)1分05秒771、250SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)1分06秒470。数多いジャンプの飛び方を覚えるのが難しかったため、ほぼ全員が2回目のセッションでベストタイムを記録した。
450SXのメインレース(20分+1周)は、セクストンのホールショットで始まった。イーライ・トマック(ヤマハ)、クーパー・ウェブ(KTM)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が後に続く。セクストンとトマックは1~2秒差を保ちながら、ペースが上がらないウェブ以下を引き離していった。ハーフウェイポイントの9周目には、アンダーソンが転倒。そのスポットに、アーロン・プレシンガー(KTM)、ケン・ロクスン(スズキ)が浮上した。
トップを争う2台の間隔は徐々に開き、レース後半はセクストンがトマックに対し5秒のリードを蓄えていた。ところが、レースを掌握したはずのセクストンが、13周目に転倒。脇をすり抜けたトマックが、労せずしてトップに立った。17周目には、ウェブがセクストンをかわして2位に躍進。終盤はクルージングモードに切り替えたトマックを追いかけ、5秒差を0.8秒差まで切り詰めたが、逆転には至らなかった。トマック、ウェブ、セクストンの順でフィニッシュ。トマックにとって48勝目のキャリアウィンは、リッキー・カーマイケルに並ぶタイ記録となった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 1 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 21:28.917 | |
2位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +00.881 | |
3位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +13.251 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +17.136 | |
5位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +21.830 | |
6位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +23.205 |