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450SX

ディフェンディング王者トマックが開幕2連勝!

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先週予定されていたオークランドSXが、豪雨と洪水の影響で2月18日に延期されたため、今大会はキックオフから2週間ぶりの第3戦(2戦目)となった。会場はスナップドラゴン・スタジアム。現在は解体されて跡形もない、旧クアルコム・スタジアムの隣りに新設された、サンディエゴ州立大学のフットボール用施設だ。
 以前のシーズン序盤の日程では、アナハイム、サンディエゴ、オークランド、フェニックスなど野球場が続いたが、ここにフットボールスタジアムが加わることによって、コースレイアウトのバリエーションが豊富になる。長方形のフィールドを生かした、連続ジャンプやフープスの長さとスピードがその特徴だ。ドラゴンズバックは、新たに命名権を得たスポンサーにちなんだものではなく、元来サンディエゴ名物のセクションである。リズムセクションでは、ジャンプを4個まとめてクリアするクワドが際立っていたが、コースコンディションの良さによって実現した高度な技だった。
 当地では先週、モンスタージャムが開催された。例年であれば、ベースに敷かれた土がスーパークロスでもそのまま流用されるので、踏み固められて硬化した路面になるが、今年は雨の影響もあったため、新しい土との入れ替えが行われた。ウィークデーの降雨を何とかしのぎながら、週末には2週間前のアナハイムのようなワダチがない、良好な路面状況となった。
 クオリファイングセッションでポールポジションをゲットしたのは、450SX=マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)50秒008、250SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)50秒099。連続ジャンプのまとめ方によっては、450と250のベストラップが対等なコースレイアウトだと言えた。
 450SXのメインレース(20分+1周)では、スタート直後から激しいトップ争いが繰り広げられた。オープニングラップのオーダーは、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、クーパー・ウェブ(KTM)、イーライ・トマック(ヤマハ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)。リーダーは4周目にウェブ、5周目にはトマックと入れ替わった。
 レース中盤にはトマック、ウェブ、アンダーソンによるトップ3が固まり、バトルは小康状態となった。15周目にアンダーソンが転倒した後は、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、ケン・ロクスン(スズキ)、チェイス・セクストン(ホンダ)による三つ巴の3位争いが過熱したが、ポジションに変動はなくフィニッシュ。トップでチェッカーを受けたのは、開幕2連勝のトマック。1.1秒差でウェブが2位をゲットした。


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 21:06.287 Dunlop ユーザー
2位 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +01.148 Dunlop ユーザー
3位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +10.251 Dunlop ユーザー
4位 4 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki +10.837 Dunlop ユーザー
5位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +12.851 Dunlop ユーザー
6位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +20.433 Dunlop ユーザー

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250SX

ジェット・ローレンスがハンプシャー、マカドゥーの追撃を振り切り2連勝!

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250SXのメインレース(15分+1周)は、ローレンスのホールショットで始まった。フィル・ニコレッティ(ヤマハ)、エンゾ・ロープス(ヤマハ)、キャメロン・マカドゥー(カワサキ)が続く。1コーナーでは多重クラッシュが発生し、リーバイ・キッチン(ヤマハ)、ミッチェル・ハリソンが、再スタートできずにリタイアを喫した。開幕戦ではオースティン・フォークナー(カワサキ)が、1コーナー手前のクラッシュで負傷したが、今季の250SXウエストはスタート直後の波乱が続いている。
 序盤は僅差のトップグループ内で一進一退があったが、やがてマカドゥーが2位に定着。トップのローレンスは、2秒ほどのリードを保ち、安定したライディングを続けた。レースのハーフウェイポイントを過ぎると、スタート6位から挽回してきたRJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)が3位に浮上。前を行くマカドゥーに対するビハインドは4秒ほどだったが、レース終盤には追い詰めて攻略に成功した。リーダーのローレンスには4秒の貯金があったので、ポジションの入れ替わりもここまで。2戦連続でスタートトゥフィニッシュを飾ったローレンス、2位ハンプシャー、3位マカドゥーという開幕戦と同じメンバーが、サンディエゴのポディアムに登壇した。
 次戦アナハイム2では、トリプルクラウンフォーマットが採用される。スプリント×3レースのトータルで総合順位が決定するので、形勢に変化が生じるかもしれない。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SXウエストResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 16:05.157 Dunlop ユーザー
2位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +03.613 Dunlop ユーザー
3位 48 ・マカドゥー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +04.871 Dunlop ユーザー
4位 56 E・ロープス Muc-Off FXR Club MX Yamaha +28.969 Dunlop ユーザー
5位 33 P・ブラウン Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +34.393 Dunlop ユーザー
6位 40 S・ロバートソン Monster Energy Star Racing Yamaha +36.086 Dunlop ユーザー

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