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450SX

トリプルクラウンの勝者はセクストン(1位/5位/1位)!

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トリプルクラウンは全17戦からなるシリーズにアクセントをつける演出で、今年はこのアナハイム2、ダラス(アーリントン)、フェニックス(グレンデール)に限定されている。450SX×3レース、250SX×3レースの総合結果によって、各クラスの順位とチャンピオンシップポイントが決まるフォーマット。レース時間の短さから激しいバトルが生まれ、スリリングな展開になることが多い。
 アナハイム2は久しぶりに雨の悪影響を受けない大会となり、今季初めてプレスデーの走行が行われた。コースレイアウトにはスタートストレートを4回も横切るなど、ユニークなアイデアが盛り込まれ、1周に1分ほどかかる長さが確保されていた。土質はミディアムで、随所にワダチが発生しやすい路面状況だった。
 トリプルクラウンでは予選ヒートレースがないので、ナイトプログラムの決勝に進む22台の内訳は、タイムアタック1~18位、ラストチャンスレース1~4位になる。クオリファイングセッションの通過基準が、通常の40位から18位に引き上げられるため、特にボーダーライン付近では激しいタイムアタックが繰り広げられた。ポールポジションは、450SX=チェイス・セクストン(ホンダ)57秒564、250SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)57秒998。排気量の差があまり出ない予選結果となった。
 450SXのメインレース1(12分+1周)は、セクストンのホールショットで始まった。ケン・ロクスン(スズキ)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、ディラン・フェランディス(ヤマハ)、イーライ・トマック(ヤマハ)が続き、トップグループが形成された。僅差で争うセクストンとロクスンの後方に、6周目からトマックが浮上したが、終盤になっても差を詰めることはできず。レースはロクスンを振り切ったセクストンが物にした。
 メインレース2では、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)がホールショットを決めた。ロクスン、アーロン・プレシンガー(KTM)、セクストンが追走し、タイトなトップ争いが始まる。この中からセクストン、プレシンガーが立て続けに転倒し、トマックが3位までポジションを上げた。レース中盤の見ものは、ロクスンとトマックによる激しいバトル。抜かれても逆転して耐えていたロクスンだったが、11周目のコースアウトによりトマックに2位の座を明け渡す。フィニッシュはアンダーソン、トマック、ロクスンの順だった。
 メインレース3、オープニングラップのオーダーは、アンダーソン、セクストン、ウェブ、トマック。上位4台によるトップ争いが過熱し、5周目にはセクストンがリーダーに躍り出たが、4位走行中のトマックがクラッシュで脱落した。10周目にはアンダーソンのミスにより、ウェブが2位に浮上。トップのセクストンは、5秒ほどのリードをコントロールしながら逃げ切った。
 3レースの総合リザルトでは、優勝セクストン(1位/5位/1位)、2位アンダーソン(5位/1位/3位)、3位ロクスン(2位/3位/4位)。首位トマックは6位(3位/2位/13位)に低迷し、ポイントリードが4点に減少した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー ×3レース順位
1位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda 1/5/1 Dunlop ユーザー
2位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki 5/1/3 Dunlop ユーザー
3位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki 2/3/4 Dunlop ユーザー
4位 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM 7/4/2 Dunlop ユーザー
5位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha 4/6/5 Dunlop ユーザー
6位 1 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 3/2/13 Dunlop ユーザー

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250SX

キッチンがキャリア初優勝(4位/2位/2位)!

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250SXのメインレース1(10分+1周)では、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)がホールショットを決め、リーバイ・キッチン(ヤマハ)、ローレンス、ミッチェル・オールデンバーグ(ホンダ)が後につけた。すぐ2位に浮上したローレンスが、ハンプシャーに襲いかかったが、4周目の転倒により6位から出直す形となる。その後、キッチンをかわしたピアース・ブラウン(ガスガス)が2位に上がったが、ハンプシャーが逃げ切りトップでゴール。ローレンスは3位まで挽回してチェッカーを受けた。
 メインレース2では、オープニング早々ハプニングが続出した。スタート6~7位だったローレンスが1周目にクラッシュ。2周目にはキャメロン・マカドゥー(カワサキ)とブラウンが転倒。トップグループは、フィル・ニコレッティ(ヤマハ)、スタイルズ・ロバートソン(ヤマハ)、マックス・ボーランド(KTM)、キッチンという顔ぶれになった。6周目にはボーランドが転倒。終盤になるとニコレッティのリードが削られ、三つ巴のトップ争いの末、ロバートソンとキッチンが1-2フィニッシュを決めた。ローレンスは20位から6位まで挽回した。
 メインレース3では、ローレンスがスタートトゥフィニッシュを飾った。2位には序盤からキッチンがつけていたが、総合優勝を狙える位置だったため深追いせずにポジションをキープ。独走でチェッカーフラッグを受けたローレンスに続き、キッチンが12秒差の2位でゴールした。
 3レースの合計によるオーバーオールでは、キッチンが初優勝(4位/2位/2位)。2位ローレンス(3位/6位/1位)、3位ロバートソン(6位/1位/3位)を従え、トリプルクラウンのポディアムに登壇した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SX ウエスト第4戦Results

順位 選手名 チーム メーカー ×3レース順位
1位 43 L・キッチン Monster Energy Star Racing Yamaha 4/2/2 Dunlop ユーザー
2位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 3/6/1 Dunlop ユーザー
3位 40 S・ロバートソン Monster Energy Star Racing Yamaha 6/1/3 Dunlop ユーザー
4位 49 M・オールデンバーグ Smartop Motoconcepts Honda 5/4/6 Dunlop ユーザー
5位 34 M・ボーランド Red Bull KTM KTM 7/8/4 Dunlop ユーザー
6位 48 C・マカドゥー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 8/7/5 Dunlop ユーザー

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