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450SX
トマックが接戦を制し今シーズン3勝目!
ゲートから1コーナーまでの距離が短いショートスタートが、フットボールスタジアムで採用されるのは、フロアの長辺になるべく多くのセクションを設けて変化を付けるためだ。今年のレイアウトは、2019年ヒューストンSXを彷彿とさせる。相違点は1コーナーを90度→180度に変更したこと、サンドセクションが弧を描いて長めに設置されたこと、そして距離を稼ぐためスタートストレートを横断して折り返すことなどだ。立体交差やヘアピンコーナーの配置は、レプリカと呼べるほど共通点が多い。
2021年はヒューストンでトリプルヘッダー(土/火/土に集中開催)が実施されたが、コースレイアウトは短期間での変更を考慮したシンプルなものだった。勢いラップタイムが40秒ほどになり、周回数が29周(20分+1周)に及ぶレースもあった。周遅れの発生と路面状況の悪化を最低限に抑えるためにも、コースの長さは十分に確保されなければならない。その点、2年ぶりのヒューストンSXとなった今大会では、コースに対する評価が高かった。
19時からのナイトレースに進む40台を決めるタイムドプラクティスでは、450SX=チェイス・セクストン(ホンダ)50秒320、250SX=マックス・アンスティ(ホンダ)52秒128が最速レコード。250SXでは今回がイースト開幕戦という事情もあり、慎重な構えでタイムアタックに臨むライダーが多かった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、イーライ・トマック(ヤマハ)のホールショットで始まった。アーロン・プレシンガー(KTM)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、セクストンらが追走してトップグループを形成したが、転倒者を救護するために赤十字とレッドフラッグが提示された。再スタートは3周未満での赤旗ならゲートからやり直しだが、今回はリーダーが3周を消化していたので、スタッガードスタートが実施された。1コーナーの入口からトマックを先頭に斜め後方に並び、グリーンフラッグで走り出す方式である。前後のオーダーは2周目の通過順位に基づいている。
再スタート後は、トマック、アンダーソン、セクストンがトップ3を占め、やがてセクストンが2位に浮上する。一旦は1秒強のリードを築いたトマックだが、セクストンに0.5秒差まで詰め寄られるとスイッチが入った。レース後半にペースを上げたトマックは、セクストンの追撃を振り切って優勝。前戦でのクラッシュをカバーして余りある、今シーズン3勝目を挙げた。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 1 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 21:04.367 | |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +03.253 | |
3位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +12.408 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +17.357 | |
5位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +24.593 | |
6位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +31.236 |