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- 観客:不明人
450SX
ウェブが今シーズン初優勝をゲット!
今大会はサンディエゴに替わって、ミリタリーアプリシエーションが実施される特別なラウンドとなった。マシンやウエアのデザインに星条旗、カモフラージュ、ステンシルゼッケンなどを用い、軍関係者への敬意を表す演出だ。今回のパドックで最も注目されたのは、Team Honda HRCのマシン。空軍機SR-71ブラックバードをモチーフにした、黒ずくめの外装が異彩を放っていた。
タンパのコースレイアウトは、シリーズの中で最も個性的なものの一つとして知られている。レイモンド・ジェイムズ・スタジアムはオープンエアのフットボール場だが、フィールドの長辺に配置されるサンドセクションが最大の特徴だ。他のスタジアムでも採用されることがあるが、タンパでは長いストレートに砂浜からホワイトサンドを運び込んで作られる。粒子の細かい砂の深さと長さから「ザ・ビーチ」と呼ばれる名物セクションだが、うねりやワダチが刻々と変化するため、ここだというベストラインが固定されない。周回毎にサンドの表情を読み取り、瞬時に判断する能力が問われる難所だ。
クオリファイングセッション(10分×2回)で最速だったのは、450SX=チェイス・セクストン(ホンダ)48秒555、250SX=ハンター・ローレンス(ホンダ)49秒380。天気予報の通り夜には小雨が降り出したので、グリッド順の良し悪しは重要だった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、クーパー・ウェブ(KTM)がホールショットを決めたが、立ち上がりでセクストンが前に出た。3位以下にはアーロン・プレシンガー(KTM)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)。ポイントリーダーのイーライ・トマック(ヤマハ)は、出遅れてオープニングラップ7位だった。レース序盤は接近戦が続いたが、シアンサルーロが脱落した5周目以降は、トップスリーと後続の間隔が開く。
ハーフウェイポイントを過ぎると、トップ争いはセクストンとウェブの2台に絞られた。その差が1秒前後で揺れ動くのは、周遅れの出現によってラインが乱れるからであって、前方がクリアになればペースは再び上がった。リーダーのセクストンは快調に飛ばしていたが、残り4周となった22周目に雨で滑りやすくなったフープスで転倒。そこでトップに立ったウェブが、一昨年の最終戦以来となる久々の勝利を挙げた。2位セクストン、3位プレシンガーが、ポディアムの両端に登壇。トマックは追撃にいつもの切れがなく、5位にとどまった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | 21:07.953 | |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +06.169 | |
3位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +13.263 | |
4位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | +23.082 | |
5位 | 1 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +31.870 | |
6位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +35.567 |