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450SX
今季2勝目を挙げたウェブが首位トマックをロックオン!

「ダラスSX」には比較的長い歴史があり、今大会は当地で45回目のスーパークロスになる。かつてのテキサス・スタジアム、コットン・ボウルを経て、現在の会場はダラスの衛星都市アーリントンにあるAT&Tスタジアムに移されている。アメリカ中部という地理的条件から、ダラスでは東西交流戦シュートアウトが名物だったこともあったが、近年はトリプルクラウンの開催地として定着した。
トリプルクラウンは2018年から導入されている演出で、1シーズンに3ラウンドだけ適用されるフォーマットだ。大会ごとに決勝が3レースずつ行われるが、シリーズポイントの対象となるのは総合結果のみなので、一発よりもハイアベレージなリザルトを揃える一貫性が求められる。
グリッドが競われるトリプルクラウンのタイムアタックで、ポールポジションを獲得したのは、450SX=ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)46秒280、250SX=ハンター・ローレンス(ホンダ)46秒747。ラップタイムが短いコースであるため、スプリントレースとはいえ周遅れの発生が懸念された。路面は削られやすい土質のため、ジャンプのアプローチやコーナーの勝負どころにワダチができていた。
450SXのメインレース1(12分+1周)は、イーライ・トマック(ヤマハ)のホールショットで始まった。1コーナーではアンダーソンが転倒し、後続車に影響を与えた。オープニングラップのオーダーは、トマックを先頭にケン・ロクスン(スズキ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、アーロン・プレシンガー(KTM)。トップ争いは終始1秒前後の僅差で繰り広げられたが、最終的にはトマックが逃げ切った。2位ロクスンに続いて、11位から追い上げたチェイス・セクストン(ホンダ)が3位に入った。
メインレース2では、オープニング早々クーパー・ウェブ(KTM)がトップに立ったが、2周目からはアンダーソンが先行する。トマック、セクストンが続きトップグループを形成したが、やがてアンダーソンの独走状態となった。レース中盤には、セクストンがトマックをかわして3位に浮上したが、ウェブまでは攻略できず。こうしてアンダーソン、ウェブ、セクストン、トマックの順でフィニッシュした。
メインレース3では、トマックがホールショットを決めた。5周目にはセクストン、8周目にはトマックと1~2位にクラッシュの連鎖が起きたが、後半になるとセクストンがセーフティリードを確保した。ところがラスト4周という局面で、周回遅れの転倒に走行ラインをふさがれた隙を、背後に迫ってきたウェブが突いて逆転勝利。セクストンは2位でゴールした。
3レースの合計によるオーバーオールでは、優勝ウェブ(5位/2位/1位)、2位セクストン(3位/3位/2位)、3位トマック(1位/4位/6位)。ポイントランキングでは、ウェブが首位のトマックに2点差まで詰め寄った。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | ×3レース順位 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | 5/2/1 | ![]() |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | 3/3/2 | ![]() |
3位 | 1 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 1/4/6 | ![]() |
4位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 8/1/3 | ![]() |
5位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | 2/6/4 | ![]() |
6位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | 6/5/5 | ![]() |