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450SX
今シーズン5勝目を挙げたトマックが通算49勝で単独3位!
3年前に50周年を祝ったデイトナ・スーパークロスだが、今年もまた50周年と銘打たれたお祭りムードで盛り上がった。その訳は、このレースが誕生した当時は現在のようなシリーズがなく、初開催の1971年はトランズAMA、1972~73年はAMAナショナルとして扱われ、1974年からAMAスーパークロスがスタートしたという事情があったからだ。つまり、3年前はデイトナSXの50周年、今年はAMASXの50周年であり、このような解釈が今後も踏襲されていくのだろう。
スーパークロスが行われるのは、トライオーバル型スピードウェイの本コースとピットレーンの間にある、弓形のグリーンに他ならない。ここに土を搬入してユニークなスーパークロストラックが作られるのだが、土質は大きく分けるとデイトナ元来の黒い軟質土、追加された白いサンド、そしてスタートストレートなどに敷き詰められた赤土…という3種類の路面で構成されていた。
コースデザイン担当は、今年で16年連続となるリッキー・カーマイケル。インとアウトに分かれるスプリットレーンなど、昨年のレイアウトがほとんど踏襲された。他のスタジアムよりもコースが長いこともあって、土の搬入と工事は2月21日から始まった。
ヒートレースのグリッドが競われるタイム予選では、チェイス・セクストン(ホンダ)が、1分11秒990で450SX最速。250SXではハンター・ローレンス(ホンダ)が、1分13秒286でポールポジションを得た。
450SXのメインレース(20分+1周)は、イーライ・トマック(ヤマハ)のホールショットで始まった。オープニングラップの競り合いで、クーパー・ウェブ(KTM)が前に出る。一旦下がったトマックの後ろには、セクストン、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が続いた。ウェブとトマックは、接触するほど激しいバトルを繰り広げながら、3位以下を引き離していった。
ハーフウェイポイントまで過熱したトップ争いは、8周目にトマックがウェブを攻略すると小康状態となった。ウェブの背後には、セクストンとバーシアが迫っていた。ところが両者の接触に端を発したバトル中に、セクストンがストール、バーシアも転倒を喫したことで、ウェブのアドバンテージが決定的となった。終盤は1~2秒差のトップ争いが展開されたが、トマックがウェブを振り切ってフィニッシュ。この優勝によってトマックは、キャリアウィン記録を49勝に更新。ジェレミー・マクグラス(72勝)、ジェイムズ・スチュワート(50勝)に次ぐ単独3位に浮上している。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 1 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 21:22.415 | |
2位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +01.791 | |
3位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +12.046 | |
4位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +23.001 | |
5位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +29.075 | |
6位 | 32 J・クーパー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +29.428 |