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450SX
ジェット・ローレンスがハットトリック! トリプルクラウン完勝!
トリプルクラウンは年間3戦に限定されたイベントだが、インディアナポリスで開催されるのは今回が初めてだ。このフォーマットでは決勝がスプリント形式で行われ、450SXメイン×3レース、250SXメイン×3レースのトータルによって、各クラスのウィナーが決まる。シリーズポイントが付与されるのは、総合順位のみ(例:2位/2位/2位=総合1位=25点)なので、ハイアベレージなリザルトを揃える一貫性が求められる。
ルーカスオイル・スタジアムは、採光と換気の良さが特徴の施設だが、その機能性は切妻型のリトラクタブルルーフと巨大な可動式ガラス窓によるところが大きい。インディの土は乾きが早いと言われるのはこのためだが、今年の土質は朝の湿った状態から乾く過程でワダチが増える、屋内スタジアムらしいキャラクターのミディアムだった。
トリプルクラウンではヒートレースがないため、メインレースのグリッドはタイムアタック1~18位とラストチャンス1~4位に与えられる。ポールポジションは、450SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)48秒523、250SX=マックス・アンスティ(ホンダ)49秒492。ラップタイムが短くなりがちなインディアナポリスにしては、標準的な長さが確保されたコースレイアウトだった。
450SXのメインレース1(12分+1周)は、ケン・ロクスン(スズキ)のホールショットで始まった。背後につけたJ・ローレンスが、狙いすましてトップに躍り出たのは7周目。食い下がるロクスンを突き放したJ・ローレンスが、3.7秒差でトップチェッカー。4台による接戦となった終盤の3位争いは、クーパー・ウェブ(ヤマハ)の転倒によって、チェイス・セクストン(KTM)が物にした。
メインレース2では、ホールショットのJ・ローレンスをかわしたロクスンが、オープニングラップからリーダーとなった。J・ローレンスは、レース1と同じような作戦でロクスンを追走。ハーフウェイポイントに差しかかる頃、勝負を仕掛けて前に出た。その後もトップ争いは1秒前後の僅差で繰り広げられたが、J・ローレンスが逃げ切ってフィニッシュ。ロクスンに続いて、セクストンが3位に入った。
メインレース3では、J・ローレンスがホールショットを決めたが、またしてもロクスンが先行してリーダーとなった。J・ローレンス、セクストン、ウェブがトップグループを形成。この最終レースでは決着が後半に持ち込まれたが、11周目にロクスンをかわしたJ・ローレンスがトップでゴールし、ハットトリックを達成した。
3レースの総合リザルトでは、優勝J・ローレンス(1/1/1)、2位ロクスン(2/2/3)、3位セクストン(3/3/2)。短期決戦で好レースを披露した3人が、トリプルクラウンのポディアムに登壇した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | 順位 | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 1/1/1 | |
2位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | 2/2/3 | |
3位 | 1 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | 3/3/2 | |
4位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 5/6/5 | |
5位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 8/5/4 | |
6位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | 6/4/9 |
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