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450SX
ウェブが大荒れのコンディションを制し今季3勝目を挙げる!
春から夏にかけては乾季なのだが、スーパークロスが開催されるこの時期のシアトルには雨が多い。会場のルーメン・フィールドは、隣接しているT-モバイル・パークとは異なり、グラウンドが屋根で覆われていないので、雨の影響を受けやすいことが難点ではある。早めに完成させたコースにビニールシートをかけ、レース当日まで保護するのがルーティンとなっているが、今年は木曜からの断続的な降雨により、部分的に水たまりができるほどウェットになった。
レース前に入念なコース整備を行うため、荒天用タイムスケジュールが適用された。通常であればフリープラクティス8分×1回、クオリファイ10分×2回が実施されるものだが、今回はフリーがキャンセルとなった。ジャンプなどの形が変わるほどではなかったが、走行時間の経過とともにワダチが増える路面は、完全なマディよりも難しい。クオリファイは250 B組→250 A組→450 A組→450 B組という順で行われるが、早い組ほど有利になる。ポールポジションを獲得したのは、250 B組のマイケル・モズマン(ヤマハ)51秒803、450 A組のジェット・ローレンス(ホンダ)52秒115。コンディションの悪化に翻弄された予選結果となった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、チェイス・セクストン(KTM)のホールショットで始まった。ケン・ロクスン(スズキ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)と続く上位陣に、レッドプレートのマシンが入っていない。ポイントリーダーのJ・ローレンスは、オープニングラップ8位と出遅れていた。
セカンドグループの中から名乗りを上げたのが、クーパー・ウェブ(ヤマハ)。5周目にロクスンをかわして2位に浮上すると、リーダーのセクストンに狙いを定めた。ウェブの背後には、遅れを挽回してきたJ・ローレンスが迫ったが、8周目にサンドセクションで転倒して一旦4位に下がった。
レースがハーフウェイポイントに差しかかる頃には、トップ争いは一騎打ちの様相。セクストンとウェブが接戦を繰り広げる後方に、単独3位に返り咲いたJ・ローレンスという状況だった。残り時間5分となったところで、ウェブがスパートして前に出る。ウェブとセクストンのバトルが最終ラップまで続いたが、0.5秒差で逃げ切ったウェブが、今シーズン3勝目を挙げた。単独3位のJ・ローレンスは、ランキング首位を守ったが、2位ウェブに対するリードは16ポイントに縮まっている。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 21:23.789 | |
2位 | 1 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | +00.592 | |
3位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | +23.118 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +24.369 | |
5位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | +30.848 | |
6位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +32.569 |
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