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450SX
トマックがトリプルクラウンを制し(1/1/1)今季初優勝!
セントルイスで2年ぶりとなる、トリプルクラウン方式が実施された。通常のイベントとは異なる短期決戦で、450SX(12分+1周)×3レース、250SX(10分+1周)×3レースが行われ、総合リザルトに対してシリーズポイントが付与される仕組みだ。ザ・ドーム・アット・アメリカズセンターは、パドックとして使用されるコンベンション施設と一体化された屋内競技場なので、タイムスケジュールがタイトなトリプルクラウンに打って付けの会場だ。今年は250SXがウエストシリーズに組み入れられたが、セントルイスが「西部開拓の玄関口」として発展してきた歴史を考えれば、妥当な割り振りではある。
コース作りに用いられる粒子の細かい粘土は、グリップの良さがライダーの間でも好評で、セントルイスの土をベストランキングに挙げる声は多い。今回のレイアウトは、スタートストレートの横断を巧みに盛り込みつつ、コーナー数を多めに(180度×6、90度×6)設定し、十分なコース長を確保したものだった。
クオリファイのトップは、450SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)54秒837、250SX=RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)55秒956。タイムアタック1~18位+ラストチャンス1~4位、合わせて22台が各クラスのスターティングゲートに並んだ。
450SXのレース1は、ミッチェル・オールデンバーグ(ホンダ)のホールショットで始まった。ところが、2コーナーの手前でオールデンバーグが転倒し、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)やチェイス・セクストン(KTM)を巻き込んでしまった。替わってリーダーとなった、ハンター・ローレンス(ホンダ)も2周目に転倒。上位はイーライ・トマック(ヤマハ)、アーロン・プレシンガー(KTM)、ケン・ロクスン(スズキ)の順となる。やがて、オープニングラップの失速から挽回してきたJ・ローレンスが、トップグループに迫りロクスンとプレシンガーを攻略。トマックが逃げ切り、J・ローレンスは2位でフィニッシュした。
レース2では、J・ローレンスがホールショットを決めた後、一時ジャスティン・クーパー(ヤマハ)が前に出た。2周目以降は、J・ローレンスとトマックによる僅差のトップ争いが繰り広げられる。接戦の末にJ・ローレンスがトップでチェッカーを受けたが、上位5人がレッドクロスフラッグ提示中にジャンプを飛んだため、ペナルティの対象となり順位が後退。正式リザルトでは、トマック、H・ローレンス、J・ローレンスが1~3位となった。
レース3では、トマックを先頭に、セクストン、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、H・ローレンスが好スタートを切った。その後ろでは、J・ローレンスがジャスティン・バーシア(ガスガス)と接触するアクシデントがあり、転倒の影響で再スタート後はペースを落として周回を重ねた。レース中盤にウェブが2位に浮上したが、トマックがリードを保ってゴールした。
3レースの総合リザルトでは、優勝トマック(1/1/1)、2位ウェブ(5/6/2)、3位H・ローレンス(8/2/4)。ポイントリーダーのJ・ローレンスは、総合8位(2/3/21)に沈んだが、首位の座は8点差で維持している。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | 順位 | |
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 1/1/1 | |
2位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 5/6/2 | |
3位 | 96 H・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 8/2/4 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | 3/8/6 | |
5位 | 1 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | 10/5/3 | |
6位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | 6/4/10 |
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