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450SX
ウェブがスタートトゥフィニッシュを飾り同点首位!
1週間のインターバルを挟んで再開したチャンピオンシップは、フォックスボロを皮切りに終盤戦に突入。ここから先は最終戦まで屋根のない会場が続くので、タイトル争いが天候に左右されることになるかもしれない。今年のジレット・スタジアムは、果たして木曜から金曜未明にかけての降雨で水浸しになった。レースが開催される土曜には泥濘の除去など補修作業が行われ、走行可能なコンディションが実現したが、小雨がぱらつく時間帯もあった。水分を帯びた土質は概してソフトで、硬いベースが露出した部分ではグリップ感が異なる路面だった。
今シーズンのコースレイアウトは、巧みな配線によってフットボール用スタジアムの狭さを解消する工夫が施されている。今大会に採用されたデザインもコーナーの切り返しが多く、パッシングポイントとなるリズムセクションが少なめだった。近年のフォックスボロSXは日中開催が続いたが、今年は通常のタイムスケジュールと同じナイターの設定。正午から始まったクオリファイセッションでは、クーパー・ウェブ(ヤマハ)が51秒708で450SXのトップ。4週間ぶりの再開となった250SXイーストでは、マックス・アンスティ(ホンダ)の53秒094が最速だった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、ウェブのホールショットで始まった。ケン・ロクスン(スズキ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、チェイス・セクストン(KTM)が続く。ポイントリーダーのジェット・ローレンス(ホンダ)は、1コーナー立ち上がりで14位と出遅れた。3周目からはセクストンが3位に上がり、ロクスンに狙いを定めてプッシュし始めた。
ウェブは徐々にロクスンを引き離し、2秒前後のリードでトップを快走。4位に下がったアンダーソンの背後には、ジャスティン・ヒル(KTM)、シェイン・マケラス(スズキ)、ハンター・ローレンス(ホンダ)からなるグループが続いた。トップ10内に入ってきたJ・ローレンスは、ハーフウェイポイントを過ぎる頃には5位まで浮上した。
やがてレース終盤になると、トップグループの間隔が詰まり、三つ巴のバトルに発展する。残り4分という局面で、セクストンがロクスンを攻略しウェブにも迫ったが、ポジションの変動はここまで。ウェブ、セクストン、ロクスンの順で続々とチェッカーを受けた。ポイントリーダーのJ・ローレンスが5位にとどまったこともあって、今季4勝目を挙げたウェブが同点ランキング首位に並んだ。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 21:17.431 | |
2位 | 1 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | +01.098 | |
3位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | +02.830 | |
4位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +07.960 | |
5位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | +08.165 | |
6位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +22.721 |
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