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450SX
ジェット・ローレンスが同点ウェブを突き放す6勝目!
カントリーミュージックの聖地ナッシュビルで、3度目となるスーパークロスが開催された。会場のニッサン・スタジアムは、NFLテネシー・タイタンズの本拠地。1999年にオープンしたフットボール用施設だが、2027年には隣りに新設される屋内スタジアムに移行する計画が明らかになっている。今シーズンはマディレースが多かったが、スーパークロスにとって雨の心配が減ることは何よりのニュースだ。
シリーズは今大会を含めて残り4戦という大詰めを迎えた。450SXクラスでは、ゼッケン2番と18番がレッドプレートを装い、異例の同点首位に決着を付けようという構え。250SXクラスでは、東西混走レースのショーダウンが行われるため、パドックは通常のラウンドを上回る賑わいだった。
長方形のフィールドにレイアウトされたコースの特徴は、ストレートを横切る部分にジャンプが配置され、スタートゲートが11個ずつに分断されていることだ。二手に分かれたグループが1コーナーに向かって合流するスプリットスタートは、過去にも例があった。1コーナー外側のサンドセクションは、デイトナに次ぐ長さと深さがあって、昼間の走行セッション時から転倒が続出するほどの難所だった。
今回はフリープラクティス抜きで、タイムクオリファイが2回実施された。ポールポジションを獲得したのは、450SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)49秒879、250SXイースト=トム・ビアル(KTM)50秒928、250SXウエスト=RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)50秒193。250SXショーダウンのフォーマットでは、予選がイーストヒート、ウエストヒートに分かれており、ラストチャンスを経た決勝でトップライダーの東西対決が実現する。
450SXのメインレース(20分+1周)は、イーライ・トマック(ヤマハ)のホールショットで始まった。J・ローレンス、ケン・ロクスン(スズキ)、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、ハンター・ローレンス(ホンダ)が、続々とコントロールラインを通過する。2周目にはロクスンが2位に浮上する一方、H・ローレンスが転倒で後退。5周目には6位チェイス・セクストン(KTM)の転倒リタイアなど、荒れ気味の序盤ではあった。
トマック、ロクスン、J・ローレンスによるトップグループは、4位に控えるウェブを徐々に引き離し、緊張感に満ちた僅差を保っていた。そして迎えた8周目、ロクスンがマシントラブルによりビッグクラッシュ。その後ハーウェイポイントに差しかかる11周目に、J・ローレンスがトマックを攻略してトップに躍り出た。レース後半は、リードを8秒ほど広げたJ・ローレンスが掌握する。トマック、ウェブは単独走行でゴールまでポジションを維持した。3戦ほど優勝を逃していたJ・ローレンスだったが、シーズン6勝目となる今回の優勝でウェブに5ポイント差を突き付け、再び単独首位に立った。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 21:05.004 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +09.32 | |
3位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +14.721 | |
4位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +17.512 | |
5位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +27.222 | |
6位 | 32 J・クーパー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +37.367 |
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