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450SX

ジェット・ローレンスが首位を固めるスタートトゥフィニッシュ!

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アメリカ建国ゆかりの地であるフィラデルフィアを、スーパークロスが44年ぶりに再訪した。当地での最後の大会は、1980年にジョン・F・ケネディ・スタジアムで行われたダブルヘッダーで、土曜を制したのはマイク・ベル(ヤマハ)、日曜の勝者はブロック・グローバー(ヤマハ)だった。フィラデルフィアにおける44年間の空白は、AMA史上最長記録となった。スポーツとエンターテインメントが盛んな都市には、スーパークロスが根付かないという説がある。フィラデルフィアでは、イーグルス(NFLスーパーボウル優勝1回)とフィリーズ(MLBワールドシリーズ優勝2回)の存在感が大きいが、来年以降のレースカレンダーがどうなるのか興味深い。
 2024年フィラデルフィアSXの会場は、リンカーン・ファイナンシャル・フィールド。2003年にオープンしたフットボール用の屋外競技場だが、フィールドが長方形に変化をつけた八角形なので、観客席沿いに作られるコースがストレートではなく、少々折れ曲がるレイアウトになっていた。
 今大会にはデイスケジュールが適用された。8時にプラクティス開始、14時30分にオープニングセレモニー、18時にメインレースが終了という、晴れれば陽光がまぶしいスーパークロスになるはずだっが、フィラデルフィアの上空は雲に覆われ、小雨が降る時間帯もあった。午前中に行われたクオリファイでは、ハンター・ローレンス(ホンダ)450SX=51秒475、マックス・アンスティ(ホンダ)250SX=52秒770が最速だった。
 450SXのメインレース(20分+1周)は、ジェット・ローレンス(ホンダ)のホールショットで始まった。オープニングラップ中から激しいバトルが展開されたが、3周目にはJ・ローレンスを先頭に、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、イーライ・トマック(ヤマハ)、チェイス・セクストン(KTM)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)というオーダーが固まる。J・ローレンスは徐々に後続を引き離し、序盤にして3秒弱のセーフティリードを築いた。
 レースがハーフウェイポイントに差しかかる頃、トマックがミスによって脱落し、セカンドグループはウェブとセクストンの一騎討ちになった。残り6分を切った16周目には、セクストンが2位に浮上したが、J・ローレンスは5秒以上のマージンを保持していた。終盤になるとアンダーソンがウェブに迫り、最終ラップの大詰めで攻略に成功。J・ローレンス、セクストン、アンダーソンの順でフィニッシュした。2連勝で今シーズン7勝目を挙げたJ・ローレンスに対し、ウェブが4位にとどまったことで、タイトルを争う両者の差は12ポイントに広がった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 21:21.385 Dunlop ユーザー
2位 1 C・セクストン Red Bull KTM KTM +05.031 Dunlop ユーザー
3位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +07.623 Dunlop ユーザー
4位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha +11.499 Dunlop ユーザー
5位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha +14.798 Dunlop ユーザー
6位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +16.589 Dunlop ユーザー

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250SX

アンスティがキャリア2勝目をゲット!

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250SXのメインレース(15分+1周)では、地元ペンシルベニア州出身のセス・ハメイカー(カワサキ)が、渾身のホールショットを決めた。背後に続くのは、アンスティ、ジャリク・スウォール(トライアンフ)、ピアース・ブラウン(ガスガス)、コーティ・ショック(ヤマハ)。トップ4台はオーダーを保ったまま、序盤の周回を消化していった。
 レース中盤に差しかかると、スタートで遅れていたトム・ビアル(KTM)とヘイドン・ディーガン(ヤマハ)が、トップグループのすぐ後ろに迫る。次第に間隔が詰まると、1~6位までに優勝のチャンスがありそうな接近戦に発展した。トップ争いに変化が生じたのは、終盤に突入した12周目、アンスティがハメイカーを攻略して前に出た。ラスト3周のサンドセクションでは、ハメイカーにスウォールが仕掛けて両者転倒。2位争いはビアル、ブラウン、ディーガンによる三つ巴となったが、ブラウンが最終ラップのクラッシュで脱落した。
 トップチェッカーを受けたのは、今シーズン初優勝をゲットしたアンスティ。最終戦を残すのみとなった、250SXイーストのチャンピオン争いは、ビアルがディーガンに15点差をつけ王手をかけた。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 37 M・アンスティ Fire Power Honda Honda 16:23.982 Dunlop ユーザー
2位 16 T・ビアル Red Bull KTM KTM +01.111 Dunlop ユーザー
3位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +01.731 Dunlop ユーザー
4位 59 D・ベニック Monster Energy Star Racing Yamaha +19.638 Dunlop ユーザー
5位 48 C・ハイマス Team Honda HRC Honda +25.052 Dunlop ユーザー
6位 69 C・ショック Muc-Off FXR Club MX Yamaha +26.163 Dunlop ユーザー

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