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450SX

ジェット・ローレンスがチャンピオンに! ダンロップ全クラス15連覇達成!

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昨シーズンのソルトレイクシティSXには、チャンピオン争いのドラマがなかった。1戦手前のデンバーで、首位だったイーライ・トマック(ヤマハ)が負傷離脱したことで、450SXのタイトルはチェイス・セクストン(当時ホンダ)の物となり、250SXでは東西のチャンピオンが最終戦を待たずに誕生していたからである。ところが今年は、全クラスのタイトル決定がソルトレイクシティまで持ち越しとなり、シリーズのフィナーレに相応しい大会となった。
 450SXはジェット・ローレンス(ホンダ)が20点リード、250SXイーストではトム・ビアル(KTM)が15点差で王手をかけていた。異例のテンションに満ちていたのが250SXウエストで、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)とリーバイ・キッチン(カワサキ)が、同点首位でこの最終戦に臨んでいた。しかも今大会の250SXは混走によるショーダウンなので、東西のチャンピオン確定が1レースに集約されることになった。
 タイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450SX=52秒139=セクストン(KTM)、250SXイースト=53秒255=ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)、250SXウエスト=53秒169=ハンプシャー。路面状況はハードパックで、日中は風が吹くと砂塵が舞うほど乾いていた。ナイトプログラムが始まり、450SXヒート2まで消化したところで、発雷警報を受けた避難指示によってレース進行が中断。約30分遅れで再開されたラストチャンスに続き、表面だけが少々ウェットになったコンディションで決勝レースが実施された。
 450SXのメインレース(20分+1周)は、セクストンのホールショットで始まった。1コーナー先の長いリズムセクションでは、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)が先行したが、すぐにセクストンがリーダーの座を奪回。3位以下には、ハンター・ローレンス(ホンダ)、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)を挟み、J・ローレンスが控えていた。序盤のトップグループでは、H・ローレンスがジェイソン・アンダーソン(カワサキ)に弾き飛ばされるなど、レースが大荒れになりそうな予兆が感じられた。
 注目のJ・ローレンスは4位に浮上し、ウェブに迫る構えを見せていたが、4周目にあわや転倒というミスで6位に後退。これを境にJ・ローレンスは、走りをセーフモードに切り替えた。トップを行くセクストンが3秒ほどのリードを築き、クーパー、ウェブ、アンダーソンが僅差のセカンドグループを形成。このオーダーに変化がないまま、レースは24周でチェッカーとなった。中盤以降7位をキープしたJ・ローレンスが、フィニッシュラインを飛び越えた瞬間、ルーキーシーズンにおける450SXタイトルが確定した。J・ローレンスの戴冠によって、ダンロップはシリーズタイトル15連覇を達成した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 C・セクストン Red Bull KTM KTM 21:20.087 Dunlop ユーザー
2位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +03.228 Dunlop ユーザー
3位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha +04.406 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +09.803 Dunlop ユーザー
5位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +11.957 Dunlop ユーザー
6位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +34.797 Dunlop ユーザー

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250SX

イースト王者ビアル! ウエスト王者ハンプシャー! ショーダウンで同時戴冠!

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250SXのメインレース(15分+1周)では、ディーガンがホールショットを決めた。1周目、チャンピオン争いの当事者たちは、ハンプシャー4位、キッチン8位、ビアル9位。序盤の混戦が整理されると、ディーガンを追いかけるトップグループは、ジョーダン・スミス(ヤマハ)、ハンプシャー、下田丈(ホンダ)の順で固まった。ディーガンは一時3秒以上のマージンを蓄えたが、やがてスミスのチャージを受けて僅差となる。2人はチームメイト同士なので、イーストで逆転タイトルに望みをかけるディーガンをサポートすべきだという向きもあったが、実はスミスにもウエストチャンピオンの可能性がかすかに残っていた(ハンプシャーとキッチンから21点ビハインド)ので、ディーガンに対する配慮は無用だったのだ。
 ハーフウェイポイントを過ぎると、ディーガンとスミスのトップ争いが激しさを増した。終盤15周目には、勝負を仕掛けたスミスが転倒して脱落。ディーガンに続いて2位でチェッカーを受けたハンプシャーが、5位キッチンを振り切って、250SXウエストタイトルを獲得した。250SXイーストのチャンピオンシップは、8位でフィニッシュしたビアルが掌中に収めた。最終戦でチャンピオンが3人誕生したことで、ダンロップはAMAスーパークロスの全クラス(450SX、250SXイースト、250SXウエスト)において、シリーズタイトル15連覇を成し遂げた。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 16:03.849 Dunlop ユーザー
2位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +00.802 Dunlop ユーザー
3位 31 J・スミス Monster Energy Star Racing Yamaha +02.330 Dunlop ユーザー
4位 30 下田 丈 Team Honda HRC Honda +03.424 Dunlop ユーザー
5位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +05.125 Dunlop ユーザー
6位 57 N・スラッシャー Monster Energy Star Racing Yamaha +13.800 Dunlop ユーザー

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