• 天気:雨
  • 気温:日中13~深夜14度

450SX

マディを制したセクストンが首位に浮上!

  • 天気:雨
  • 気温:日中13~深夜14度

オラクル・パーク(旧称パシフィックベル・パーク、SBCパーク、AT&Tパーク)は、MLBサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地だが、1~2月に行われるスーパークロスの会場としては降水確率が高いことで知られている。開催実績は過去8回(2003~2010)あるが、好天に恵まれたのは2回だけで、それ以外は雨×3回、雨のち曇り×3回という頻度で悪天候に翻弄されてきた。
 14年ぶりに招致された今大会も例外ではなく、開催日が近づくにつれて芳しくない雲行きが心配された。金曜には走行セッションが中止され、コースの大部分は土曜の午前11時までビニールシートで覆われた。通常であれば3回あるプラクティス(フリー1回+タイムド2回)は1回のみに変更されたが、マディ路面の状況はグループ毎のセッションが進めば進むほど悪化した。
 クオリファイングセッションで記録されたベストラップタイムは、450SX=1分09秒128=アーロン・プレシンガー(KTM)、250SX=1分06秒054=RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)。イブニングプログラムに備えたコース整備では、トリプルジャンプやフープスなどの難所がマイルドに修正された。さらに、決勝が5分ずつ短縮となる変更もアナウンスされた。
 450SXのメインレース(15分+1周)では、ケン・ロクスン(スズキ)がホールショットを決めたが、1コーナー先のプラトーでストップ。その脇をすり抜けてリーダーになったのは、チェイス・セクストン(KTM)だった。夕刻から強まった雨により、ほとんど泥沼と化した1コーナーでは、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)、クリスチャン・クレイグ(ハスクバーナ)らが転倒。壮絶なサバイバルレースが始まった。
 セクストンの背後には、イーライ・トマック(ヤマハ)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、シェイン・マケラス(スズキ)が続く。ポイントリーダーのジェット・ローレンス(ホンダ)は、序盤6位をキープしていたが、ハーフウェイポイントに差し掛かるところで10位に脱落した。やがてポディアム争いは、セクストンとトマックに加え、スタート直後のつまずきから挽回してきたロクスンまでの3台に絞られた。一進一退の攻防が続いたが、最終的に7秒のリードを得たセクストンが優勝。2位トマック、3位ロクスンを従えて表彰台に登壇した。J・ローレンスは9位にとどまり、ポイントリーダーの座をセクストンに明け渡した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 C・セクストン Red Bull KTM KTM 17:52.177 Dunlop ユーザー
2位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha +07.459 Dunlop ユーザー
3位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki +27.255 Dunlop ユーザー
4位 12 S・マケラス Twisted Tea Suzuki Suzuki +44.774 Dunlop ユーザー
5位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +46.565 Dunlop ユーザー
6位 14 D・フェランディス Phoenix Racing Honda +48.999

Photo gallery



  • 天気:雨
  • 気温:日中13~深夜14度

250SX

今シーズン初優勝のスミスがポイントリーダーに!

  • 天気:雨
  • 気温:日中13~深夜14度

250SXのメインレース(10分+1周)は、ジョーダン・スミス(ヤマハ)のホールショットで始まった。マックス・ボーランド(カワサキ)、ミッチェル・オールデンバーグ(ホンダ)に続いて4位につけた下田丈(ホンダ)は、その後の転倒とマシントラブルにより、オープニングラップを全うしないままリタイアを喫した。
 トップを行くスミスは、早々と独走態勢を築いた。3周目にはボーランドがスタックして脱落。2位はフィル・ニコレッティ(ヤマハ)、リーバイ・キッチン(カワサキ)と入れ替わる。一時はスミスが17秒リードを保持していたが、マディコンディションの悪化と周遅れの出現により、ラップタイムは1分26~34秒と乱れた。対するキッチンは、1分25~27秒のハイペースで追い上げた。終盤になるとスミス対キッチンのトップ争いが白熱したが、スミスが0.9秒差で辛くも逃げ切り、今シーズン初優勝をゲットした。3位には、最終ラップでニコレッティを逆転した、ギャレット・マーチバンクス(ヤマハ)が入賞した。
 サンフランシスコにおけるスーパークロス史に、またしてもマディレースのリザルトが刻まれた。シリーズポイントが加算された結果、上位はスミス=47、キッチン=42、ハンプシャー=38と入れ替わった。下田は今大会のDNFによって、18ポイントからの挽回を目指すことになる。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 31 J・スミス Monster Energy Star Racing Yamaha 11:45.241 Dunlop ユーザー
2位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +00.913 Dunlop ユーザー
3位 26 G・マーチバンクス Muc-Off FXR Club MX Yamaha +58.654 Dunlop ユーザー
4位 36 P・ニコレッティ Muc-Off FXR Club MX Yamaha +1:06.386 Dunlop ユーザー
5位 41 C・マンフォード Smartop Motoconcepts Honda +1:14.373 Dunlop ユーザー
6位 100 A・ブルドン BarX Suzuki Suzuki +1:17.611 Dunlop ユーザー

Photo gallery