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450SX
トリプルクラウンの勝者はウェブ(2位/2位/5位)!
第4戦アナハイム2では、トリプルクラウンフォーマットが採用された。2018年から実施されてきたこの形式では、450SXメイン×3レース、250SXメイン×3レースの総合結果によって、各クラスのウィナーが決まる。今年は第10戦インディアナポリス、第12戦セントルイスを含めた3大会が対象で、シリーズの行方にアクセントを与える演出となっている。
第2戦サンフランシスコ、第3戦サンディエゴとマディレースが続いたが、開幕戦以来となるこのアナハイムでも空模様が不安定だった。特に今大会を控えた月曜の降雨量に決定的なダメージを受けたため、コース作りを担うダートワークスはスタジアムの土を半分ほど搬出し、乾かした土と入れ替えた。このためカリフォルニアらしい好天に恵まれた今週末は、概ねドライコンディションのハードパックになったが、コースのところどころに水分が残りソフトなセクションもあった。
トリプルクラウンではヒートレースがないため、メインレースのグリッドはタイムアタック1~18位とラストチャンス1~4位に与えられる。ポールポジションは、450SX=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)57秒933、250SX=RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)59秒058。ちなみに450SXポイントリーダーのアーロン・プレシンガー(KTM)は、ファーストセッションで1分を切れずに低迷したが、セカンドセッションで59秒957をマークし、14位で決勝に駒を進めた。
450SXのメインレース1(12分+1周)は、チェイス・セクストン(KTM)のホールショットで始まった。オープニングラップの競り合いの中で転倒者が続出し、ジェット・ローレンス(ホンダ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、クリスチャン・クレイグ(ハスクバーナ)が出遅れた。セクストンの背後には、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が控えていた。リーダーのセクストンは、徐々にウェブを引き離してトップチェッカーを受けた。
メインレース2では、スポット参戦の予定を延長して出場したMXGPチャンピオン、ホルヘ・プラード(ガスガス)がホールショットを決めたが、1周目のリーダーはウェブ、2周目にはアンダーソンが先頭に立つ。やがてアンダーソンの独走態勢が固まり、ウェブ、プレシンガー、J・ローレンスによる三つ巴の2位争いが白熱。アンダーソン、ウェブに続き、ラスト2周で3位に浮上したJ・ローレンスがゴールした。
メインレース3では、ホールショットのビンス・フリージー(ホンダ)をかわし、イーライ・トマック(ヤマハ)がリーダーとなった。レースのハーフウェイポイントを過ぎる頃には、J・ローレンスがプレシンガーとセクストンを攻略して2位に浮上。ところが最終ラップの転倒で、J・ローレンスは4位に後退。トマック、セクストン、プレシンガーの順でフィニッシュした。
3レースの総合リザルトでは、優勝ウェブ(2位/2位/5位)、2位トマック(5位/7位/1位)、3位プレシンガー(6位/4位/3位)。激闘スプリントを制した3人が、トリプルクラウンのポディアムに登壇した。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | 順位 | |
1位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 2/2/5 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 5/7/1 | |
3位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | 6/4/3 | |
4位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 4/1/8 | |
5位 | 1 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | 1/11/2 | |
6位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 7/3/4 |
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