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450SX
ジェット・ローレンスが開幕戦以来の優勝! セクストンが首位浮上!
3月~4月に開催されることが多かったデトロイトSXだが、今シーズンは例年よりもスケジュールが早まり、2月第1週に設定された。今大会を皮切りに250SXではイーストシリーズが始まるが、フォード・フィールドが開幕戦の舞台となるのは初めてのこと。真冬のデトロイトはほぼ零度の寒さだったが、屋内スタジアムにはキャパシティの8割に達する観衆が詰めかけた。
フォード・フィールドはフットボール用競技場なので、コースレイアウトが野球場よりもコンパクトになる傾向がある。以前は観客席に土を盛る試みもあったが、近年のコースはフロア内に限定されている。長方形の短辺に配されたスタートストレートから、ほぼ90度に曲がる1コーナー以外は、直線的なセクションを5ヶ所の180度ターンで結んだシンプルな構成。土質はハードパックだが、最終コーナーに設けられた広いサンドセクションが、パッシングポイントとしてアクセントになっていた。
今大会のみの変則的タイムスケジュールにより、朝8時から実施されたクオリファイングセッションでは、ジェット・ローレンス(ホンダ/450SX)=43秒190、ピアース・ブラウン(ガスガス/250SX)=44秒116が最速だった。40秒台のラップタイムにより、周回数が多くなること、周回遅れの台数が増えること、そして路面状況が悪化することが予想された。
450SXのメインレース(20分+1周)は、J・ローレンスのホールショットで始まった。チェイス・セクストン(KTM)、イーライ・トマック(ヤマハ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)が続き、スタート9位からダッシュしてきたケン・ロクスン(スズキ)を加えたトップグループになった。混戦の中を突き進むロクスンは、7周目にはトマックをかわして3位に浮上。これを機に勢いを失ったトマックは、後続に飲み込まれてポジションを下げていった。
レース中盤になると、上位がばらけて単独走行になる。J・ローレンスのリードは、細かいミスや周遅れの出現によって変動し、2秒から5秒の間で推移した。28周でチェッカーフラッグが振られ、J・ローレンス、セクストン、ロクスンの順でゴール。今シーズンは4戦消化した段階で、4人のウィナーが誕生していたが、J・ローレンスがこの流れに終止符を打ち、2勝目をゲットした初めてのライダーとなった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 20:58.118 | |
2位 | 1 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | +04.740 | |
3位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | +14.709 | |
4位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +21.420 | |
5位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +27.501 | |
6位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +28.382 |
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