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450SX
ロクスンがスタートトゥフィニッシュ! ジェット・ローレンスが首位浮上!
極寒のデトロイトから温暖なフェニックス郊外グレンデールへ移動し、AMAスーパークロス第6戦が行われた。ステイトファーム・スタジアムは、NFLアリゾナ・カージナルスが本拠地とするフットボール競技場。2kmほどの近隣にロサンジェルス・ドジャースのキャンプ地がある土地柄からも、スポーツとの結び付きの強さが伝わってくる。
このスタジアムは、屋外で育成した天然芝のピッチをその都度スライドさせて屋内に設置する仕組みを採用しているので、常設観客席がU字型になっている。その開口部側エンドゾーン後方のスペースを含めると、通常のフットボール場よりもフロア面積が広いため、造成されるコースは長大なものになりやすい。今年のレイアウトも例に違わず、ラップタイムが1分を超える設定だった。シリーズ随一の直線部を利用したリズムセクションは、十数個のジャンプをどのようなコンビネーションでつなげるか、独創性が問われる難所。ビーチと呼ばれるサンドセクションを除き、トラクションを得にくいハードパック路面が全周を占めていた。
今大会では前戦同様、予選、ヒートレース、ラストチャンスに限り、450SXが先行する変則的スケジュールが採用された。クオリファイングセッションでは、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ/450SX)=1分03秒400、ジョーダン・スミス(ヤマハ/250SX)=1分04秒747が最速だった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、ケン・ロクスン(スズキ)の好スタートで始まった。ホールショット賞を争ったジャスティン・クーパー(ヤマハ)や、アーロン・プレシンガー(KTM)の脱落により、ロクスンを追うセカンドグループは、アンダーソン、イーライ・トマック(ヤマハ)、クーパー・ウェブ(ヤマハ)に絞られた。やがてその後方には、スタート11位から挽回してきたジェット・ローレンス(ホンダ)、オープニング7位だったハンター・ローレンス(ホンダ)が迫る。
トップを走るロクスンは徐々にアンダーソンを引き離し、ハーフウェイポイント付近では4秒ほどのアドバンテージを築いた。終盤になると、ウェブをかわしたJ・ローレンスがトマックも攻略して3位に浮上。しかし、追い上げここまでで順位が確定。今シーズン初優勝のロクスンに続いて、アンダーソン、J・ローレンスがフィニッシュした。ポイントリーダーのチェイス・セクストン(KTM)が9位と低迷したこともあり、3位ポディアムをゲットしたJ・ローレンスが、6ポイントリードでランキング首位に返り咲いた。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | 21:20.462 | |
2位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +04.781 | |
3位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | +09.248 | |
4位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +14.369 | |
5位 | 96 H・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | +18.749 | |
6位 | 14 D・フェランディス | Phoenix Racing | Honda | +24.618 |
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