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450SX
ジェット・ローレンスが連勝により首位固め!
アラバマ州でスーパークロスが開催されるのは、実に40年ぶりのことだ。バーミンハム近郊のタラデガ・スーパースピードウェイ(旧称アラバマ・インターナショナル・モータースピードウェイ)で、1984年に行われたのが最後のイベント。勝者はジェフ・ワード(カワサキ)だったが、当時はスーパークロスの主催者とAMAが対立して興行権を争っていた過渡期で、レースフォーマットもポイントシステムも現代とは全くの別物だった。
バーミンハムでの開催は、カレンダーから外れたアトランタを補完するためだと思われる。今回の会場は、2021年に新設されたプロテクティブ・スタジアム。収容人員47,100という規模は、フットボール用施設としては大きくない。隣接するコンベンションセンターが屋内パドックとして使用されたが、コースは金曜日に降った大雨の影響を受けた。土質はアトランタやシャーロットに似た赤土で、マディには至らなかったものの、土曜日の小雨も相まって滑りやすい路面になった。ジャンプのアプローチやコーナーなどには何本もワダチができて、ノーミスで走りきるのが困難なコンディションだった。
コース整備の時間を捻出するため、フリープラクティスが中止となったが、タイムクオリファイは2回実施された。ポールポジションを獲得したのは、450SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)52秒777、250SX=マックス・アンスティ(ホンダ)54秒172。両クラスともポインタリーダーが最速タイムを刻んだ、順当なタイムアタックだった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、J・ローレンスのホールショットで始まった。スタートから1コーナーまでの距離は、今シーズンで最長の94メートル(公式発表308フィート)だったが、長いストレートエンドをオーバーランせずにまとめたJ・ローレンスの後には、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、チェイス・セクストン(KTM)が続いた。
徐々に広がったJ・ローレンスのリードは、ハーフウェイポイントまで消化した時点で3秒ほど。ウェブの後方で展開された3位争いには、スタート6位から追い上げてきたケン・ロクスン(スズキ)が加わる。セクストン、クーパーをかわしたロクスンは、単独3位に定着したところで追撃の手を緩めた。1~2位は終盤になっても3秒差で推移したが、荒れた路面をクレバーに攻略したJ・ローレンスが、ウェブを振り切ってチェッカー。今季初の連勝という話題性に満ちた勝利を掌中に収めた。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 21:10.878 | |
2位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +02.445 | |
3位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | +14.474 | |
4位 | 1 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | +18.153 | |
5位 | 32 J・クーパー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +20.588 | |
6位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +25.825 |
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