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450SX
4勝目をマークした首位ウェブが11ポイント貯金!

シアトルSXが開催されるルーメン・フィールドは、フットボール用グラウンド部分をカバーする屋根がないスタジアムなので、雨に翻弄されることが多い。悪天候を見越した早めのコース作りが行われ、開催日直前まで防水タープで保護する策が講じられてきたが、完璧なドライコンディションを実現するのは困難だ。今年はウィークデー中の降雨が止んだ後、温存してあった土を運び込んでコース整備が行われたが、一部にマディや水たまりが残った。
コースレイアウトが事前に発表されていたものから変更になったが、これはレース間に軟質路面を整備する都合を優先したためだ。また、リズムセクションのジャンプ形状など随所に、コンディションの悪化に備えたモディファイが見受けられた。レース前のタイムスケジュールは、雨天に対応したものに変更された。通常であればフリープラクティス8分×1回、クオリファイ10分×2回が実施されるところだが、今回はクオリファイ8分×2回のみになった。少ないタイムアタックの機会でポールポジションを獲得したのは、450SX=46秒899=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、250SX=46秒993=ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)。路面状況は、ナイトプログラムに向けて回復していった。
450SXのメインレース(20分+1周)は、クーパー・ウェブ(ヤマハ)のホールショットで始まった。ケン・ロクスン(スズキ)、クーパー、ディラン・フェランディス(ホンダ)、アーロン・プレシンガー(KTM)が続く。トップグループの激しい競り合いの中、スタート8位だったチェイス・セクストン(KTM)がポジションアップ。4周目には4位まで躍進し、トップ争いに名乗りを上げた。
6周目にはリーダーが入れ替わり、ロクスン、ウェブ、クーパー、セクストンというオーダーになった。ハーフウェイポイントに差しかかると、接戦の中でセクストンがクーパーを抜いて3位。さらに15周目にはウェブとロクスンも攻略し、セクストンがトップに躍り出た。その後はロクスンとクーパーの勢いが衰え、トップ争いはセクストン対ウェブの一騎打ちと化す。ラスト2周で前に出たウェブに対し、セクストンが再逆転を試みたが、最終コーナーの攻防を制したウェブが先にチェッカーフラッグを受けた。
ウェブの勝利は、今シーズン4度目。前戦バーミンハムでは、得意のトリプルクラウンで苦戦(7/4/1)し、シリーズランキング上でセクストンに詰め寄られたが、今大会の優勝でポイントリードを11点に広げた。
Photo: Feld Entertainment, Inc.
450SXResults
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 21:06.103 | ![]() |
2位 | 4 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | +00.794 | ![]() |
3位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +15.961 | ![]() |
4位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | +24.724 | ![]() |
5位 | 14 D・フェランディス | Phoenix Racing | Honda | +27.611 | ![]() |
6位 | 32 J・クーパー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +28.193 | ![]() |
450SXPoints
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1位 | 2 C・ウェブ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 236 | ![]() |
2位 | 4 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | 225 | ![]() |
3位 | 94 K・ロクスン | Progressive Insurance Ecstar | Suzuki | 202 | ![]() |
4位 | 27 M・スチュワート | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | 177 | ![]() |
5位 | 32 J・クーパー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 176 | ![]() |
6位 | 51 J・バーシア | Rockstar Energy Gasgas | GASGAS | 156 | ![]() |
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