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450SX

2連勝セクストンが首位ウェブに9ポイント差!

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今シーズンのレースカレンダーが発表されたときから、このアメリカ北東部を巡る4連戦が話題となっていた。フォックスボロ、フィラデルフィア、イーストラザフォード、そしてピッツバーグ、いずれもNFLスーパーボウル優勝経験のある強豪チームの本拠地であるが、スタジアムにはフィールドをカバーする屋根がないという共通点があったからである。マディとなった先々週のフォックスボロは記憶に新しいが、ここニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフ・スタジアムは、一昨年の開催時に激しい雷雨に襲われ、観客全員が屋内に避難するハプニングに見舞われたところなのだ。
 ところがそれは前例にすぎず、荒天に対する心構えは杞憂に終わった。デイレースが実施された今大会、ハドソン川の対岸にニューヨークの摩天楼を臨むイーストラザフォードの上空には、プラクティスが行われる午前中から青空が広がっていた。2回のクオリファイングセッションを通じ、最速ラップタイムを叩き出したのは、450SX=51秒442=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、250SX=51秒521=セス・ハメイカー(カワサキ)。ちなみにクーパーの出身はニューヨーク州、ハメイカーはペンシルベニア州。どちらもニュージャージーに隣接している。
 450SXのメインレース(20分+1周)は、チェイス・セクストン(KTM)のホールショットで始まった。クーパー・ウェブ(ヤマハ)、シェイン・マケラス(ホンダ)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、アーロン・プレシンガー(KTM)が続き、オープニングラップのトップグループが定まる。開始早々タイトル争いの構図となったが、スピードに勝るセクストンが、ランキング首位のウェブを徐々に引き離していった。
 ハーフウェイポイントを折り返す頃には、13秒差をつけたセクストンの独走状態が固まり、興味の対象はバーシア対プレシンガーの3位争いに移る。2台は終始接戦を演じていたが、19周目にバーシアがクラッシュして脱落。これでセクストン、ウェブ、プレシンガー、クーパーという順位が確定した。一時はランキング上で2桁のビハインドを負っていたセクストンだが、前戦からの2連勝により首位ウェブを9ポイント差まで追い詰めている。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 21:16.560 Dunlop ユーザー
2位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha +14.645 Dunlop ユーザー
3位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +29.143 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +31.635 Dunlop ユーザー
5位 14 D・フェランディス Phoenix Racing Honda +37.765 Dunlop ユーザー
6位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +42.620 Dunlop ユーザー

450SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha 300 Dunlop ユーザー
2位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 291 Dunlop ユーザー
3位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki 255 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha 221 Dunlop ユーザー
5位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 220 Dunlop ユーザー
6位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM 204 Dunlop ユーザー

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250SX

ハメイカーが2勝目を挙げ、単独首位に躍り出る!

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250SXのメインレース(15分+1周)では、ホールショットのネイト・スラッシャー(ヤマハ)をかわしたハメイカーが、オープニングラップからレースをリードした。3位以下には、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)、トム・ビアル(KTM)、オースティン・フォークナー(トライアンフ)がつける。2周目にはスタート18位から追い上げ中のチャンス・ハイマス(ホンダ)が、クラッシュ後リタイアするハプニングがあった。
 序盤のトップ争いは1秒を切る接近戦だったが、6周目にスラッシャーが転倒によって自滅。ランニングオーダーは、ハメイカー、ハンプシャー、ビアルというシリーズランキング順となった。トップ2台が同点のためレッドプレートを装着し、その2点ビハインドにビアルという構図だ。ハメイカーはハンプシャーに対し、3~5秒のリードを保持しながら周回。地元の声援に後押しされながら、チェッカーまで逃げ切った。4位でフィニッシュしたスラッシャーは、コース外を走行したペナルティで正式結果では5位となった。
 今シーズンの250SXイーストでは、これまで2勝をマークしたライダーがいなかったが、ハメイカーがインディアナポリスに続いてイーストラザフォードを制したことで、ウィナーの分散傾向に終止符が打たれた。三つ巴のタイトル争いは、依然としてタイトである。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SX イースト第8戦Results

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 56 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 16:47.559 Dunlop ユーザー
2位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +04.885 Dunlop ユーザー
3位 1 T・ビアル Red Bull KTM KTM +06.719 Dunlop ユーザー
4位 59 C・パーク Phoenix Racing Honda +47.985 Dunlop ユーザー
5位 41 N・スラッシャー Monster Energy Star Racing Yamaha +10.432 Dunlop ユーザー
6位 92 M・ボーランド Muc-Off FXR Club MX Yamaha +52.695 Dunlop ユーザー

250SX イースト第8戦Points

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 56 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 142 Dunlop ユーザー
2位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 139 Dunlop ユーザー
3位 1 T・ビアル Red Bull KTM KTM 135 Dunlop ユーザー
4位 59 C・パーク Phoenix Racing Honda 109 Dunlop ユーザー
5位 41 N・スラッシャー Monster Energy Star Racing Yamaha 106 Dunlop ユーザー
6位 10 C・ハイマス Honda HRC Progressive Honda 103 Dunlop ユーザー

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