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450SX

セクストンが首位ウェブに圧勝! 9ポイント差に迫る!

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全17戦からなるシリーズも、残すところあとわずかとなった。デンバーには第16戦というスケジュールが定着したが、息詰まるチャンピオン争いがクライマックスに差しかかる頃合いであり、2022年には地元コロラド州出身のイーライ・トマック(ヤマハ)によるタイトル獲得の舞台になり、大いに盛り上がった。今シーズンは、首位クーパー・ウェブ(ヤマハ)が、12ポイントをリードしてデンバー戦に臨んでいる。
 マイルハイ(標高1,609メートル)におけるレースの難しさは、郊外のサンダーバレーで行われるアウトドアモトクロスと同様だが、気圧の低さに加えて日差しと強風による路面の硬化も特徴の一つに挙げられる。砂塵を防ぐため頻繁に散水が行われると、ハーフウェットのハードパックという状況になり、いずれにしてもトラクションをつかみにくいのが厄介だ。
 今年は17時にヒートレースが始まり、20時にメインレースが終わる、2時間前倒しのタイムスケジュールが採用された。昼間に行われたクオリファイングセッションで、ポールポジションを獲得したのは、450SX=49秒224=チェイス・セクストン(KTM)、250SX=50秒070=ジュリアン・ボーメア(KTM)だった。
 450SXのメインレース(20分+1周)では、マルコム・スチュワート(ハスクバーナ)がホールショットを決めたが、1周目にウェブがトップに、2周目にはセクストンが2位に浮上した。チャンピオンシップを争うワンツーである。ポイントリーダーのウェブに対し、12点ビハインドのセクストンは、普段以上の積極的なアタックを敢行。4周目にウェブをかわした後は、早々と単独リーダーとなった。
 セクストンにできることは限られている。優勝して最高得点を加算したら、あとはウェブに何かハプニングが起きることを待つしかない。一方ウェブのレースプランは、貯金を使いすぎず無難にフィニッシュするだけだ。先行するセクストンは周回毎にリードを広げ、ウェブは2位のポジションを守り続けた。3位スチュワートの背後には、スタート12位から挽回してきたジャスティン・クーパー(ヤマハ)が迫り、ラスト3周で逆転。独走優勝のセクストンに続いて、ウェブ、クーパー、スチュワートがチェッカーフラッグを受けた
 この結果、450SXランキング首位ウェブと、2位セクストンの差は、9ポイントになった。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResults

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 21:45.517 Dunlop ユーザー
2位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha +08.624 Dunlop ユーザー
3位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +09.071 Dunlop ユーザー
4位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +13.169 Dunlop ユーザー
5位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +24.281 Dunlop ユーザー
6位 12 S・マケラス Quadlock Honda Racing Honda +24.547 Dunlop ユーザー

450SXPoints

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 2 C・ウェブ Monster Energy Star Racing Yamaha 347 Dunlop ユーザー
2位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 338 Dunlop ユーザー
3位 94 K・ロクスン Progressive Insurance Ecstar Suzuki 271 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha 261 Dunlop ユーザー
5位 27 M・スチュワート Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 255 Dunlop ユーザー
6位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM 239 Dunlop ユーザー

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250SX

ディーガンがウエストチャンピオンに輝く!

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250SXのメインレース(15分+1周)は、コール・デイビース(ヤマハ)のホールショットで始まった。マイケル・モズマン(ヤマハ)、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)、下田丈(ホンダ)、コーティ・ショック(ヤマハ)が続き、クオリファイ最速だったボーメアは6位につけた。
 250SXは、3週間ぶりのウエスト再開。シリーズランキングは、首位ディーガンをデイビースが17点差で追う展開だ。チャンピオン経験(2023年SMX、2024年MX/SMX)のあるディーガンが、圧倒的優位に立っていることは明らかだが、ルーキーのデイビースが直近のレースで2連勝中という勢いも見逃せない状況だった。
 果たしてデイビースは、序盤からリードを広げ3連勝に向け快走し続けた。ハーフウェイポイントに差しかかる頃には、追っ手がモズマンからディーガンに替わったが、3~4秒先行するデイビースに衰えは見られなかった。ところが終盤になると周遅れの出現に加え、ディーガンのスパートにより2台は急接近。残り時間が1分を切る頃には、テールトゥノーズのバトルに発展した。
 ラスト2周のコーナーで並んだ際、デイビースが押し出されてディーガンが逆転勝利。デイビースは5位、下田は9位までポジションを落としてフィニッシュした。この結果、ディーガンとデイビースは25ポイント差。最終戦でデイビースが優勝し、ディーガンがノーポイントで同点になったとしても、今季の上位入賞回数で上回るディーガンが、250SXウエストチャンピオンに確定した
Photo: Feld Entertainment, Inc.


250SX ウエスト第9戦Results

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 16:48.843 Dunlop ユーザー
2位 23 J・ボーメア Red Bull KTM KTM +12.945 Dunlop ユーザー
3位 36 G・マーチバンクス Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +16.624 Dunlop ユーザー
4位 19 J・スミス Triumph Racing Factory Team Triumph +21.428 Dunlop ユーザー
5位 100 C・デイビース Monster Energy Star Racing Yamaha +24.236 Dunlop ユーザー
6位 37 C・ショック Muc-Off FXR Club MX Yamaha +27.681 Dunlop ユーザー

250SX ウエスト第9戦Points

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 196 Dunlop ユーザー
2位 100 C・デイビース Monster Energy Star Racing Yamaha 171 Dunlop ユーザー
3位 23 J・ボーメア Red Bull KTM KTM 167 Dunlop ユーザー
4位 30 下田 丈 Honda HRC Progressive Honda 149 Dunlop ユーザー
5位 37 C・ショック Muc-Off FXR Club MX Yamaha 131 Dunlop ユーザー
6位 36 G・マーチバンクス Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 130 Dunlop ユーザー

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